
ロンドン:あるイスラエル政府高官は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ジョー・バイデン氏が米国大統領選から離脱したことで、イランに対してより強力な行動を取るよう勇気づけられたと語った。
この高官はデイリー・テレグラフ紙に対し、バイデン氏はまだホワイトハウスで2期目の選挙に出馬している間、ネタニヤフ首相を “抑制 “しようとしたと語った。
「バイデン氏はネタニヤフ首相に、イランの攻撃にあまり厳しく反応しないように言っていた。イランはそれを知っていたからこそ、この状況を悪用してイスラエルを攻撃したのだ」
さらに、バイデン氏は政党との両立という制約から解放された今、イスラエルを支持する傾向が強まり、彼の決断はこの地域にとって「大きなゲーム・チェンジャー」になるだろうと付け加えた。
「彼の真の目的はイスラエルを全面的に支援することです。彼は何十年もそうしてきました。ネタニヤフ首相はこのことを知っているからこそ、より大胆になり、イスラエルの敵を攻撃してもアメリカの全面的な支持を得られると確信しているのです」
ハマスの幹部イスマイル・ハニヤ氏がテヘランで暗殺されるなど、中東を揺るがす暗殺事件が相次いだ後のことである。
レバノンとシリアでも攻撃を行ったイスラエルは、イランからの重大な軍事的反応を予想している。
ワシントンもエスカレーションに備え、イランとその代理勢力によるドローンやミサイル攻撃に備え、航空機や空母をこの地域に派遣し、イスラエルへの軍事支援を強めている。
しかし、別のイスラエル政府関係者はデイリー・テレグラフ紙に対し、バイデン氏とネタニヤフ首相の関係は、バイデン大統領の降板決定後、決して容易にはなっていないと語った。
「バイデン氏は停戦を望んでいる。2日前の会話は緊迫したものだった」と関係者は語った。
アメリカン大学イスラエル研究センターのレジデンス、ダン・アーベル氏はデイリー・テレグラフ紙に対し、バイデン氏の選挙戦離脱が今週初めの暗殺事件の理由だとは考えていないと語った。
「バイデン氏の離脱が小さな役割を果たしたかもしれないが、それが最終的な考慮事項だとは思わない」
「バイデン氏がイスラエルを支援するためには、それが公の場で(民主党の新大統領候補カマラ)ハリスにどのような影響を与えるかを考慮しなければならないと思う」とアーベル氏は語った。