• トゥルカレムで武装勢力を標的にしたイスラエル軍の空爆により、15歳のパレスチナ人が死亡した。
• イスラエル軍が一連の空爆を開始した水曜日以降、ヨルダン川西岸地区では合計で30人が死亡、約130人が負傷した。

パレスチナ自治区ジェニン： パレスチナ保健省は、少なくとも27人が死亡したと発表した占領地での軍事空襲から約1週間が経過した火曜日、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区北部で現在も活動しているという。

トゥルカレムの武装勢力を標的にしたイスラエル軍の空爆により、15歳のパレスチナ人が死亡した、と同市の病院関係者が語った。

「イスラエル軍が一連の空爆を開始した水曜日以降、ヨルダン川西岸地区で合計30人が死亡、約130人が負傷した」とパレスチナ保健省は声明で述べた。

この死者数には、ヨルダン川西岸地区南部のヘブロン地区で、北部での空襲とは無関係に発生した3人の死者も含まれている。

ヨルダン川西岸地区北部におけるイスラエルの大規模な「対テロ」作戦の7日目、焦点はジェニン地区に置かれたままであり、パレスチナ保健省によれば、水曜日以来少なくとも18人が死亡している。

軍は月曜日、ジェニンで14人の武装勢力を殺害し、「25人のテロリスト 」を逮捕したと発表した。

別の事件では、ジェニン県クファール・ダンの町で16歳の少女がイスラエル軍に殺害された。

AFP特派員によると、ジェニンでは火曜日、通りは空っぽで、商店も閉まっており、イスラエル軍の装甲車やブルドーザー、救急車などが道路を走っていたという。

同特派員によると、舗装された道路はイスラエルのブルドーザーによって数カ所でひっくり返された。

ジェニン市議会によると、空襲開始以来、道路と通りの70％が破壊されたという。

自治体のスポークスマン、バシール・マタヘン氏によると、上下水道、通信、電線の約20キロが破壊され、そのうち市の水道管の80％が破壊されたという。

AFP通信によると、自治体には必要な修理をすべて行う資金がないという。

ジェニンとそれに隣接する難民キャンプ（軍のブルドーザーがインフラを破壊した）は、1967年以来ヨルダン川西岸地区を占領しているイスラエルと戦うパレスチナ人武装グループの拠点となってきた。

軍はパレスチナ人居住区への侵攻を定期的に行なっているが、ここ数日のヨルダン川西岸地区北部のように、そのような作戦が同時に行なわれることはほとんどない。

ジェニン近郊のトゥルカレムでは、月曜の夜、イスラエル軍の航空機がパレスチナ武装勢力を攻撃したと発表した。

トゥルカレム政府病院の医療関係者は火曜日、AFP通信に、この攻撃で15歳のティーンエイジャーが死亡し、父親と他の4人も負傷したと語った。

パレスチナ赤新月社によると、トゥルカレムでは、救急隊員1人を含む数人の破片による負傷者が出た。

火曜日には、ブルドーザーを含むイスラエル軍の車両が、道路が損傷または破壊されたトゥルカレムの路上で目撃された、とAFPのジャーナリストが語った。

パレスチナ国旗を持った一人の男性が、ブルドーザーの前に反抗的に立っていた。

さらに南では、イスラエル軍がラマッラー近郊のビルジート大学のキャンパスに火曜日未明に侵入し、学生会から財産を没収したと同大学が声明で発表した。

ハマスの10月7日の攻撃が、ヨルダン川西岸地区とイスラエル領で隔てられているガザ地区での戦争を引き起こして以来、パレスチナ自治区での暴力は急増している。

先週の国連の数字によれば、ガザ紛争が始まって以来、イスラエル軍や入植者がヨルダン川西岸地区で少なくとも637人のパレスチナ人を殺害している。

イスラエル当局によると、同じ期間にパレスチナ人の攻撃で死亡したイスラエル人は、兵士を含めて少なくとも23人。

AFP