ニューヨーク:国連安全保障理事会は、中東地域での紛争への懸念が高まる中、「戦争の惨禍」に対する警告を発する声明を発表した。
今週イスラエルとヒズボラの間で戦闘が激化し、イスラエルによる空爆により500人以上のレバノン市民が死亡、数千人が負傷した。
安保理は、ロシアとウクライナの戦争やスーダンの紛争にも焦点を当てており、今週ニューヨークで開催されている第79回国連総会には、これら3か国の代表団が出席している。
安保理は、「国連は戦争の惨禍から人類を救うために設立されたことを想起する」、と声明は述べている。
「国際平和と安全保障を維持するための決意を強化する必要性は、国連憲章に一致するものであり、これまで以上に差し迫ったものである」と声明は述べている。
9月の国連安保理議長サミュエル・ズボガー氏が発表した声明では、国連憲章の原則を「より安全で平和的、公正で平等、包括的、持続可能で豊かな世界の普遍的で不可欠な、かけがえのない基盤」と表現している。さらに、世界平和の達成と維持には「包括的なアプローチ」が必要であると付け加えている。
国連安保理は、「武力紛争における市民保護に対する強力な支援」を強調した。安保理は、人道支援要員を含む市民を尊重し保護するために、武力紛争のすべての当事者に対し、国際人道法に基づく義務を完全に順守するよう呼びかけ、国際人道法および国際人権法の違反に対する説明責任を果たすという決意を改めて表明した。
米国、英国、フランス、ロシア、中国の常任理事国5か国に加え、非常任理事国としてアルジェリア、日本、エクアドル、ガイアナ、韓国、マルタ、モザンビーク、南朝鮮、シエラレオネ、スロベニア、スイスが存在する。
声明はさらに次のように付け加えた。「安全保障理事会は、開発、平和と安全、人権が相互に結びつき、相互に補強し合うものであることを再確認する」
「安全保障理事会は、国連創設の精神が優先され、人類が平和の道を歩み続けるよう鼓舞すべきであると認識している。」