
ワシントン:世界銀行は木曜日、当初レバノンでの開発プログラムに充てる予定だった資金を、イスラエルの砲撃により避難を余儀なくされた人々への緊急援助に振り向けると発表した。
「世界銀行は緊急対応計画を発動し、レバノン国民の緊急のニーズに応えるために、ポートフォリオ内のリソースを再配分する」と、米国に拠点を置く多国間機関は声明で述べた。
現在、この多国間機関はレバノンでのプログラムに15億ドルの資金を持っている。この一部が再配分されることになる。
9月23日以降、イスラエルによるレバノン空爆および地上作戦により、同国南部および東部の武装組織ヒズボラを標的として1,000人以上が死亡している。攻撃は首都ベイルートにも拡大している。
この戦闘により、レバノン国内ではおよそ120万人が家を追われていると、同国の危機対策本部は木曜日に発表した。
爆撃開始以来、数千人が避難を余儀なくされており、世界銀行は、これらの人々への支援に資金が使用されると発表した。
「これには、世界銀行が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行時に整備を支援したデジタルプラットフォームを通じて展開される、避難民への緊急支援も含まれる」と声明は述べた。
ヒズボラは、同盟関係にあるパレスチナのハマスが前例のない攻撃を開始し、イスラエルがガザ地区で戦争を開始した昨年10月以来、イスラエルとの国境を越えた銃撃戦を繰り広げている。
レバノンは、最近の戦闘以前からすでに厳しい経済状況と高騰するインフレに直面していたが、欧州復興開発銀行(EBRD)は先週の報告書で、2018年以来、GDPの40%以上を失っていると述べた。
AFP