エルサレム:イスラエル軍は火曜日、3週間前にベイルート南部で実施した攻撃で、殺害された指導者ハッサン・ナスララ師の潜在的な後継者であるヒズボラのハシェム・サフィディン氏を「排除した」ことを確認した。
「約3週間前の攻撃で、ヒズボラ執行委員会のトップであるハシェム・サフィディンと、ヒズボラ情報局のトップであるアリ・フセイン・ハジマが、他のヒズボラ司令官らとともに死亡したことが確認された」と、軍は声明で発表した。
ヒズボラは、この主張についてまだ声明を発表していない。
10月8日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、軍がサフィディンを「排除した」と述べたが、サフィディンの名前は具体的に挙げなかった。
レバノン国民に向けた演説で、ネタニヤフ首相は、イスラエル軍が「(ヒズボラ指導者のハッサン・)ナスララ自身と、ナスララの後任者、さらにそのまた後任者を含む、数千人のテロリストを排除した」と述べた。
火曜日の夜遅く、イスラエル軍は、3週間前にレバノン首都のヒズボラの拠点となったベイルート南部のダヒヤ地区で、イスラエル空軍が「ヒズボラの主要情報本部に対して、情報に基づく精密な空爆を実施した」と発表した。
声明では、空爆時に25人以上のヒズボラの武装勢力が本部にいたとし、「その中には、空中情報収集を担当していたビラル・サイブ・アイシュも含まれていた」と付け加えた。
ヒズボラの意思決定機関のメンバーであり、ナスララ師の遠縁にあたるサフィディン氏は、数週間前のイスラエルによるベイルート空爆以来、連絡が取れなくなっていたと、当時、ヒズボラの高官筋が語った。
ヒズボラに近い筋が10月初旬にAFP通信に語ったところによると、敬虔なイスラム教徒であるサフィディン氏は、ヒズボラの後ろ盾であるイランと良好な関係を築いており、党のトップの座に就く「最有力候補」であるという。
白髪で眼鏡をかけたサフィディン氏は、遠縁の親戚であるナスララ師と驚くほどよく似ているが、年齢は数歳下で、50代後半から60代前半である。
イスラエル軍のヘルツィ・ハレビ中将は、サフィディン氏の死亡が確認された火曜日の夜、声明で「我々は、ナスララ、彼の後継者、そしてヒズボラのほとんどの幹部と接触した」と述べた。
ガザ地区のパレスチナのイスラム主義運動ハマスとの1年近くにわたる戦争の後、イスラエルは9月下旬にレバノンに焦点を移し、ハマスの同盟組織であるレバノンのヒズボラによる国境越えの砲撃に脅かされていた北部の国境を確保すると誓った。
イスラエルはレバノン全土のヒズボラの拠点に対する空爆を強化し、先月末には地上軍も投入した。
AFP通信がレバノン保健省の数字をまとめたところによると、9月23日以降、この戦争で少なくとも1,552人が死亡している。
イスラエル軍は火曜日の夜、首都ベイルート南部郊外の地域住民に避難するよう新たな呼びかけを行い、差し迫った攻撃の危険性を警告した。
ここ数日、イスラエル軍はヒズボラの金融資産を全国的に標的にしている。
一方、ヒズボラはイスラエルに向けてロケット弾やミサイルの発射を続けている。
「23時(グリニッジ標準時20時)現在、ヒズボラのテロ組織が発射した約140発の飛翔体が今日、レバノンからイスラエルに飛来した」と、イスラエル軍は火曜日の夜遅くに声明を発表した。
AFP