ニューヨーク:レバノンに展開する国連平和維持軍は金曜日、イスラエルの掘削機2台とブルドーザー1台が、レバノン南部ラスナクーラにある同軍の駐屯地のフェンスとコンクリート構造物の一部を破壊したと発表した。
レバノン暫定軍は、「緊急の抗議」に対してイスラエル国防軍は駐屯地内で活動が行われていることを否定したと付け加えた。
UNIFILはイスラエルとの境界線沿いの敵対行為を監視するためにレバノン南部に駐留しているが、この地域では1年以上にわたって戦闘が続いており、先月からイスラエル兵とヒズボラの戦闘員との間で激しい衝突が起きている。
イスラエルは国連軍がヒズボラを支援していると主張しており、UNIFILに対してレバノン南部から平和維持軍を退避させるよう命じている。
しかし、UNIFILは木曜日に発生したこの事件について、「他の7つの同様の事件と同様、平和維持部隊が交戦に巻き込まれたという問題ではなく、イスラエル国防軍による意図的かつ直接的な行動である」と述べた。
UNIFILは声明を発表し、「イスラエル国防軍による意図的かつ直接的なUNIFILの所有物の破壊は、国際法および決議1701の明白な違反である」と警告した。
また、イスラエル国防軍およびその他の関係者に対して、「国連要員および財産の安全とセキュリティを確保し、国連施設の不可侵性を常に尊重する義務」を遵守するよう呼びかけた。
UNIFILはまた、今週、レバノンとイスラエル間の国連が定めた撤退ライン(ブルーライン)を示す青いドラム缶2基が破壊・撤去されたことについても懸念を表明した。平和維持部隊は、イスラエル国防軍がそのうちの1基を撤去するのを直接目撃したと述べた。
「さまざまなルートを通じてミッションに不当な圧力がかけられているにもかかわらず、平和維持部隊は決議1701に基づく監視と報告の任務を継続していく」とUNIFILは述べた。