
アカバ(ヨルダン):アントニー・ブリンケン米国務長官は木曜日、シリアのアサド大統領転覆の余波に対処するための危機視察のスタート地点であるヨルダンに到着した。
退任するアメリカの外交トップは、そのまま紅海の都市アカバでアブドゥラー2世国王との会談に向かい、その日のうちにトルコに向かう予定だ。
ブリンケン氏は、シリアの次期政権樹立に向け、イスラム反体制派がアラウィー派に属するアサド大統領の強権支配を終わらせた後、少数民族の保護を含む「包括的」なプロセスを求めた。
アサド政権崩壊後、歴史的敵対国への攻撃を強化しているトルコとイスラエルの懸念もうなずける。
2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃以来、ブリンケン氏にとって12回目の中東訪問である。
米国の同盟国であるイスラエルとハマスの停戦を求める彼のこれまでの訪問は、失望に終わっている。
ジョー・バイデン大統領は20日に政権を去る。
ドナルド・トランプ次期大統領はシリアを「混乱」と表現し、米国は関与すべきではないと述べているが、アサド政権退陣後の米国の政策については詳しく述べていない。