
アンマン:ヨルダンのアイマン・サファディ外相は月曜日、シリアのアフメド・アル・シャラア新指導者とダマスカスで会談した。
ヨルダン外務省が配信した画像には、サファディとシャラア両氏が握手している様子が写っていたが、会談についての詳細は明らかにされていない。
外務省の発表によると、サファディ氏はシリアの新指導者だけでなく、「複数のシリア政府高官 」とも会談する予定だという。
アサド政権崩壊後、ヨルダン高官の訪問は初めてだった。
南にシリアと国境を接するヨルダンは、今月初めにサミットを主催し、アラブ、トルコ、EU、アメリカのトップ外交官が、長年の内戦の後、包括的で平和的な移行を求めた。
イスラム主義組織ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS)が12月8日にアサド政権を打倒した攻撃の先頭に立ったシャラア氏は、ここ数日、中東内外の多くの国から高官を迎えている。
ヨルダン政府のモハメド・モマニ報道官は日曜日に記者団に対し、アンマンは「兄弟的なシリア国民の意思に味方する」と述べ、両国間の緊密な関係を強調した。
モマニ氏は、ヨルダンはシリアの治安と安定が回復することを望んでおり、「領土の統一 」を支持していると述べた。
戦争で荒廃したシリアの安定はヨルダンの利益であり、「国境の安全を確保する 」とモマニ氏は述べた。
ヨルダン当局によると、2011年以降、戦争を逃れてヨルダンに避難していたシリア人の一部が帰国を始めている。
内務省は木曜日、アンマンが受け入れたとする約130万人の難民のうち、7000人以上のシリア人が帰国したと発表した。
国連によると、ヨルダンでは68万人のシリア難民が登録されている。
ヨルダンは近年、375キロに及ぶシリアとの国境沿いの麻薬や武器の密輸を取り締まるため、国境管理を強化している。
密輸される主な薬物のひとつは、アンフェタミンに似た覚せい剤カプタゴンで、石油が豊富な湾岸諸国では莫大な需要がある。
AFP