

日本国は、草の根・人間の安全保障無償資金協力(GGP)を通じて、レバノン・カリタスに対し、シリア・エル・フィル保健センター(PHCC)にマンモグラフィー機を寄贈するための無償資金協力を行った。
金曜日、マゴシ大使はレバノン・カリタス会長のミシェル・アボウド神父と助成金交付契約書に署名した。
1985年にレバノン・カリタスによって設立されたシン・エル・フィルPHCCは、シン・エル・フィル町唯一の医療センターとして、レバノン人、シリア難民、出稼ぎ労働者など、毎日約300人の患者に低価格の一次医療サービスを提供している。
重要な役割を担っているにもかかわらず、同センターは2年半前にマンモグラフィー機器が故障するなど、経済危機による深刻な問題に直面している。このため、住民は手頃な価格で乳がん検診を受けることができず、患者は高額な民間施設に頼るか、検査を完全に断念せざるを得ない状況にある。
乳がんやその他の病気の早期発見の緊急性を認識した日本は、シネルフィルPHCCに新しいマンモグラフィー機器を提供することを決定した。
このプロジェクトにより、同センターでは再び手頃な価格の乳がん検診サービスが提供可能となり、年間約1,700人の患者が恩恵を受けることになる。これは、早期発見とプライマリーヘルスケアを重視するレバノン政府の「国家がん対策計画(2023-2028)」および「国家保健戦略」に沿ったものである。
署名式典で、マゴシ大使は、包括的な医療サービスを通じて弱い立場にあるコミュニティを支援するカリタス・レバノンの取り組みを称賛した。
また、カリタス・レバノンは、レバノンにおける社会経済的な課題が依然として続くなか、日本の支援に感謝の意を表し、このプロジェクトの重要性を強調した。