
テヘラン:イラン発の報道によると、身元不明の武装集団が火曜日、クルド人地区で発生した銃撃戦で、イランの民兵組織「革命防衛隊」の隊員3人を殺害した。
防衛隊よりで半国営のタスニム通信の報道によると、殺害されたのは Shakiba Salimi大佐と、階級が未発表のJafar Nezampour氏とMohammad Shokri氏の3人だという。
またクルド人地区のディバンダレ周辺で発生したこの戦闘では、3人の防衛隊員も「数人の反革命主義者」を殺害したとしている。
同地域ではこれまでも、イラン部隊とクルド人分離派、またダーイシュとつながりを持つ武装勢力との間で、時折戦闘が発生していた。同国北西部では7月にクルド人武装勢力が3人の防衛隊員を殺害している。
イランでは、東側の国境付近でも、バルーチ族武装勢力との衝突が時折発生している。今回の襲撃は、イラン政府が新型コロナウイルスによる感染拡大に直面しているこの時期に発生した。
イランでは、感染数がわずかな期間減少したものの最近再び増加しており、火曜日には確認された新型コロナウイルス感染症例数はまもなく10万件に達すると発表された。
イラン保健省のキアヌシュ・ジャハンプル報道官は、「今回のウイルス感染症は、確認された症例数がまもなく10万件に達します」とテレビ放送で語った。
「本日、63人の国民を失いました。今日までの新型コロナウイルス(COVID-19)による累計死亡者数は6340人です」と同氏は続けた。
ジャハンプル報道官は、同日新たに1323人が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示し、累計症例数は9万9970件になったと述べた。
ジャハンプル報道官によると、新たに確認された症例の3分の2は、「外来患者からの検体採取」および感染者の家族からのものだという。
イランでは土曜日、1日の新たな感染者数が3月10日以来の最低値を記録したが、その後再び増加に転じた。
ジャハンプル報道官によると、2月中旬に同国初の感染症例が報告されて以来感染症により入院した患者の内8万475人が退院しており、一方2685人が重体だという。
イランの新型コロナウイルス感染者数は、国内外の専門家や当局者によって疑問視されてきた。
イランでは、4月11日以降ビジネスが段階的に再開されてきたが、モスクもウイルスのリスクが低いとされる一部地域で再開された。
同国では色分けシステムが採用されており、「白」は低リスク地域、「黄」は中リスク地域、「赤」は高リスク地域を示す。
ハムシャフリー紙によると、白色がもっとも多いのは、スィースターン・バルーチェスターン、ホルモズガーン、ファールス、ブーシェフルといった南部地域である。
また他のほとんどの地域は黄色のまま、同国の感染症中心地のゴムは、赤色で新たな感染が「増加傾向」にある。
保健省関係者は、例えその地域が「白」だとしても、「通常の状況」にあるとは言えず、状況が一転する可能性は常にあると警告している。
AFP