
ダマスカス/エルサレム:イスラエルは一夜にしてシリアに対する空爆を強化し、木曜日にトルコの同盟国がシリアをトルコの保護領にしようとしていると非難した上で、この攻撃をダマスカスのイスラム主義の新政府に対する警告であると宣言した。
空軍基地、ダマスカス近郊、南西部を標的とした空爆により、イスラエルは、12月にバッシャール・アサドを追放したイスラム主義者たちに対する懸念を改めて示した。イスラエル政府高官は、彼らを国境における新たな脅威と見なしている。
アサド政権が崩壊した後、イスラエル軍は南西部の地を占領したが、同軍は、その地域で夜間活動していたイスラエル軍に発砲した武装勢力数名を殺害したと発表した。シリア国営通信社SANAは、イスラエルの砲撃により、その地域で9名が死亡したと発表した。
イスラエルのイスラエル・カッツ国防大臣は、水曜日の夜遅くに行われた空爆について、「明確なメッセージであり、将来への警告である。イスラエル国家の安全が脅かされることは許さない」と述べた。
カッツ大臣は声明で、イスラエル軍はシリア内の緩衝地帯にとどまり、自国の安全に対する脅威に対して行動すると述べ、シリア政府に対して、イスラエルに敵対する勢力が侵入することを許せば、大きな代償を払うことになるだろうと警告した。
シリア新体制におけるトルコの影響力に対するイスラエルの懸念を反映し、ギドン・サール外相は、レバノンやその他の地域において、アンカラが「否定的な役割」を果たしていると非難した。
「彼らはシリアをトルコの保護領とするために全力を尽くしている。それが彼らの意図であることは明らかだ」と、同氏はパリでの記者会見で述べた。
シリア外務省は、イスラエルの空爆はシリアを不安定化させることを目的とした不当なエスカレーションであり、国際社会に対してイスラエルに圧力をかけて「侵略行為を止める」よう呼びかけた。
イスラエルは、アサド政権時代にはシリアを頻繁に空爆し、内戦中に同盟国であるイランが築いた拠点を目標としていた。
空軍基地が破壊される
水曜日の夜遅くに行われた空爆は、アサド政権が倒されて以来、シリアにおけるイスラエルの攻撃としては最も激しいもののひとつであった。
シリア外務省は、イスラエルが30分間に5つの異なる地域を攻撃し、ハマ空軍基地がほぼ完全に破壊され、数十人の民間人と兵士が負傷したと発表した。
イスラエル軍は、ハマ州とホムス州の空軍基地に残っていた軍事能力と、ダマスカス地域の残っていた軍事インフラを攻撃したと発表した。シリアのメディアと政府当局は、科学研究所の周辺が攻撃されたと発表した。
ハマでは、ロイター通信に対し、シリア軍の情報筋が、1ダースの爆撃により軍用飛行場の滑走路、管制塔、武器庫、格納庫が破壊されたと語った。「イスラエルはハマ空軍基地が使用されないよう完全に破壊した」と情報筋は語った。
イスラエルは水曜日にも、ホムス州のT4空軍基地を標的にしたと発表した。同基地は、イスラエルが過去1週間で繰り返し攻撃した場所である。
シリア南西部での事件について、イスラエル軍は、タシル地域で「武器を没収し、テロリストのインフラを破壊」していたところ、武装勢力数名が攻撃を仕掛けてきたと発表した。
イスラエル軍は「部隊は銃撃で応戦し、地上と空中から武装したテロリスト数名を排除した」と発表し、イスラエル軍に死傷者はなかったと付け加えた。
「シリア南部における武器の存在はイスラエル国に対する脅威である」とし、「イスラエル国防軍はシリアにおける軍事的脅威を許さず、それに対抗する行動を取る」と述べた。
ロイター