ジェッダ:サウジアラビアのアーティストたちが日本で第2回となるマンガ産業プログラムを修了し、サウジアラビアの文芸・出版・翻訳委員会が祝賀式典を開催した。
ミスク財団の子会社であるマンガプロダクションズと共同で立ち上げられたこのイニシアチブは、日本の技術を取り入れた専門的なプログラムを通じて、サウジアラビア人に複雑な漫画の技術を身につけさせることを目的としている。
修了式は東京の角川アカデミーで行われ、文芸・出版・翻訳委員会のモハメッド・ハッサン・アルワン最高経営責任者(CEO)とマンガプロダクションズのイサム・ブカーリCEOが出席した。
3つのフェーズと2つのコンペティションでアーティストのスキルを評価するこのプログラムは、昨年6月12日に開始し、2月1日に終了した。
第1フェーズでは、サウジアラビアのアーティストたちは、描画における創造性、コミックキャラクターのデザイン、アニメや漫画のキャラクターを通じた感情表現を学ぶための3つのワークショップに参加した。
第2フェーズでは、総合的な6週間のトレーニングプログラムで、漫画のデザインやキャラクターの描き方について学び、漫画のストーリーテリングを通じて自らのイマジネーションに命を吹き込む訓練をした。
最終選考に残ったファイナリストは、日本で学ぶための奨学金が授与され、著名な漫画家による研修を受けた。
男女合わせて1700人以上の研修生がバーチャルワークショップに登録した。そのうち、75人が集中研修プログラムに参加し、75本の漫画を制作した。また、14人の研修生がさらなるスキルアップのため日本に派遣された。
さらに、マンナハ(Mangnaha)コンペティションには130人、マンガ・アル・カシード(Manga Al-Qaseed)コンペティションには70人以上の応募があった。どちらのイベントも、アラビア語の詩を漫画に変えることに焦点を当てたものである。
文芸・出版・翻訳委員会は、マンガプロダクションズと共同で、サウジアラビアのクリエイティブコンテンツ産業の発展を目指している。
関連イベントとして、同委員会の文芸パートナーであるグロース・カフェが、作家ファティマ・レダ・ブカムシン氏主催の漫画文化を讃える夜のイベントをタブークで開催した。
ブカムシン氏はプレゼンテーションで、漫画文学の複雑さを探求し、コミック、マンファ、マンホア、ウェブトゥーンなどの他の形式との違いを説明した。
ディスカッションでは、漫画のストーリーの分類、描画スタイル、キャラクターの描写、ページのレイアウトなどが取り上げられた。また、アラビア文化が日本の漫画文学に与えた影響や、漫画のストーリーの創作と制作におけるAIの関与についても触れられた。
最後にブカムシン氏は、漫画のストーリーのイラスト入りの例を紹介し、日本のストーリーテリング芸術に関する聴衆の質問に答えた。