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WHO報告書:COVID-19の発生源は動物である可能性が高いと発表

2021年2月9日、中国中部湖北省の武漢にある寺院で、参拝客を見て立ち止まる猫。(AP通信)
2021年2月9日、中国中部湖北省の武漢にある寺院で、参拝客を見て立ち止まる猫。(AP通信)
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29 Mar 2021 06:03:24 GMT9
29 Mar 2021 06:03:24 GMT9
  • 研究者らは、実験室からの漏洩説を除くあらゆる可能性について、さらに検討する必要があるとしている
  • 研究者らは、SARS-CoV-2と名付けられたウイルスの発生源について、可能性の高い順に4つのシナリオを挙げている

北京: AP通信が入手した草稿によると、COVID-19の起源に関するWHO(世界保健機構)と中国の共同研究は、コウモリから他の動物を経由してウイルスが人間に感染したことが最も可能性の高いシナリオであり、実験室からの漏洩は「極めて考えにくい」としている。

調査結果はおおむね予想通りであり、多くの疑問点が残されているが、報告書ではチームの結論の理由が詳細に説明されている。研究者たちは、実験室からの漏洩説を除くあらゆる可能性について、さらに検討する必要があるとした。

報告書の発表は何度も延期されており、パンデミックの責任が中国に及ばないように中国側が結論を歪めようとしているのではないかという疑念を招いている。WHOの担当者は先週末、「数日中には発表できるだろう」と述べていた。

AP通信は月曜日にWHO加盟国のジュネーブ駐在の外交官から最終版に近いと思われる報告書を受け取った。この報告書が公開前に変更される可能性があるかどうかは定かではない。この外交官は、発表前に報告書を公表する権限がないとして、匿名を希望している。

研究者らは、SARS-CoV-2と名付けられたウイルスの発生源について、可能性の高い順に4つのシナリオを挙げている。一番目は、第2の動物を介した感染で、その可能性は「高い」から「非常に高い」とされている。コウモリから人間への直接感染の可能性は「高い」と評価され、「コールドチェーン」と呼ばれる食品を介した感染は「可能性はあるが低い」とされている。

COVID-19の原因となるウイルスにもっとも近い関係にある種は、コロナウイルスを保有することで知られるコウモリから発見されている。しかし、報告書では、「これらのコウモリのウイルスとSARS-CoV-2との間の進化的距離は数十年と推定され、ミッシングリンクの存在を示唆している」と述べている。

また、類似性の高いウイルスはセンザンコウで発見されている一方で、ミンクやネコなどもCOVIDウイルスに感染しやすく、保菌者となるの可能性があることを指摘している。

この報告書は、WHOの国際的な専門家チームが1月中旬から2月中旬にかけて、COVID-19が最初に検出された中国の都市である武漢を訪問した際の調査に基づいている。

武漢での調査を主導したWHOの専門家であるピーター・ベン・エンバレク氏は、金曜日に報告書の最終版が完成し、事実確認と翻訳を行っていると述べた。

「数日後にはすべてのプロセスが完了し、公開できるようになると思います」と彼は述べている。

報告書案では、2019年12月のもっとも早い時期にクラスターが発生した武漢の海鮮市場が集団感染の原因となったのかどうかについては結論が出ていない。

華南市場でのアウトブレイクの前にも他の症例が発見されていることから、他の場所で始まった可能性が示唆されている。しかし報告書は、発見されていないより軽度の症例があった可能性があり、それが市場と初期の症例を結ぶものとなった可能性があると指摘している。

「したがって、華南市場が今回の流行の発端となったのかどうかや、感染がどのようにして市場に持ち込まれたのかについては、現在のところ確固たる結論は出ていない」と報告書は述べている。

パンデミックが世界的に広がる中、中国では、国内に入ってくる冷凍食品の包装にウイルスのサンプルが付着しているのを発見し、それらが局所的な集団感染につながった場合もあるとしている。

こうした感染経路はコールドチェーンと呼ばれるが、報告書はそれがウイルスを長距離に渡って拡散させる原動力となる場合もあるとしている。だが、それが今回の大流行の引き金であったかどうかは疑わしいという。報告書では、コールドチェーンは人から人への呼吸器感染よりもリスクは低いとしており、ほとんどの専門家も同意している。

「たしかにパンデミックの第一波以降、中国に輸入された汚染された冷凍製品の取り扱いを通じてSARS-CoV-2が再導入された可能性を示す証拠もあるが、ウイルスがまだ広く拡散していなかった2019年にこれが起こったとは極めて考えにくい」と研究は述べている。

AP通信

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