
エルサレム:ハマスの武装組織であるエゼディン・アル・カッサム旅団は土曜日、パレスチナ自治区での攻撃で負傷したと思われるイスラエル系ロシア人の人質を映したビデオを公開した。
未公開の4分間の映像の中で、頭や左腕に包帯を巻いた人質はヘブライ語で話し、最近のイスラエル軍の砲撃で負傷したことを示唆した。
AFPとイスラエルのメディアは、この人質を5月末に37歳になるロシア系イスラエル人のマキシム・ハーキン氏と特定した。彼の家族はこのビデオを拡散しないようメディアに求めた。
彼は映像の中で「囚人24」とだけ名乗ったが、ハマスからは身元を明かされなかった。
彼は地面に横たわっており、木曜日のイスラエルの独立記念日のお祝いを近日中に行うとしており、ビデオはその直前に撮影されたことを示唆している。
ハマスは公開したビデオに映し出された他の人質と同様のメッセージを送り、イスラエル政府に残りの捕虜を解放するよう圧力をかけるよう促した。AFPは、ハーキン氏の健康状態を把握することはできなかった。
⚡️BREAKING
— Warfare Analysis (@warfareanalysis) May 3, 2025
Al-Qassam Brigades, the military wing of Hamas, has released footage of the Israeli captive they rescued after an Israeli bombing targeted the tunnel he was in about a week ago. pic.twitter.com/87bhWTDriV
ハマスによる2023年10月のイスラエル攻撃で捕らえられた58人の人質は、今も同領土の武装勢力に拘束されている。軍によれば、そのうち34人が死亡している。ハマスには、2014年にガザで起きた戦争で殺害されたイスラエル軍兵士の遺体もある。
ハーキン氏は4月上旬にハマスが公開した以前のビデオにも登場しており、右手首に小さな包帯を巻き、頬と耳に包帯を巻いていた。そのビデオでは、イスラエルのメディアが兵士バー・クペルスタイン氏と特定した2人目の人質と一緒に映っていた。
AFP通信の公式集計によると、パレスチナ武装勢力は、イスラエル側で1,218人(ほとんどが民間人)の死者を出したハマスの攻撃中に、ノヴァ音楽祭から2人を拉致していた。
イスラエルとハマス間のガザ停戦は1月19日に発効し、15ヶ月以上にわたる戦闘はほぼ停止した。6週間の停戦中、武装勢力は33人の人質を引き渡したが、そのうち8人が死亡した。
イスラエルは、停戦の次のステップをめぐって行き詰まる中、3月18日にガザ全域で大規模な作戦を再開した。
ハマスが統治するガザの保健省は土曜日、イスラエルがガザでの作戦を再開して以来、少なくとも2,396人が死亡し、戦争勃発以来の死者数は全体で52,495人になったと発表した。
イスラエル政府は、新たな攻撃はハマスに残りの捕虜を解放させるのが目的だと言うが、批判的な人々は、彼らを命の危険にさらすものだと非難している。
休戦協定が終了して以来、ハマスが人質の映像を何度か公開している。新たな停戦を仲介する調停者の努力が行き詰まる中、最新の映像が公開された。
ハーキン氏は母親とともにウクライナからイスラエルに移住してきた。
ノヴァのフェスティバルから連れ去られる前、幼い女の子の父親であるハーキン氏は母親に手紙を書いていた: 「すべて順調だ。家に帰るよ」とあったという。
AFP