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ついにシリアの人々は自由の果実を口にした

2025年5月26日、シリアの首都ダマスカスのシャラアン市場で、バッシャール・アル・アサド政権下では手に入らなかったキウイやマンゴー、パイナップルなどの果物を売る露店で、パイナップル2個を手にする男性。(AFP=時事)
2025年5月26日、シリアの首都ダマスカスのシャラアン市場で、バッシャール・アル・アサド政権下では手に入らなかったキウイやマンゴー、パイナップルなどの果物を売る露店で、パイナップル2個を手にする男性。(AFP=時事)
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29 May 2025 01:05:34 GMT9
29 May 2025 01:05:34 GMT9
  • パイナップル、キウイ、マンゴーが、数十年にわたる闇市場の後、再び一般販売されるようになった。

ダマスカス:かつて、ダマスカスの市場でパイナップルらしきものを見かけたとしても、それは手榴弾である可能性の方が高かった。

アサド王朝下での数十年にわたる貧困と抑圧を経て、今、輸入フルーツが再び人々の口を潤している。

昨年12月にバッシャール・アサドが追放される以前は、パイナップル、キウイ、マンゴーは闇市場でしか手に入らず、シリアの富裕層しか買えなかった。シリアの首都にあるシャアラン市場で果物を売るマルワン・アブ・ハイラさん(46)は、「以前は、ガソリンや軽油のように、タクシー運転手の助けを借りてレバノンから密輸していた」と語った。「今、私たちはパイナップルを陳列することができる。パイナップル恐怖症の時代は終わった」

価格も急落した。もう一人の果物売り、アーメド・アル・ハレスさん(45)は、バナナはかつて公務員の月給に相当する値段だったと言う。今ではパイナップル1キロが30万シリア・ポンド(約23ドル)から4ドルに下がっている。

現実的な問題がひとつ残っている。「パイナップルは万人向けです」と医学生のヌール・アベド・アルジャバルさんは言う。「たとえ皮のむき方を知らない人がいたとしても」

AFP

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