カイロ: エジプトはカイロ西部の広大な新都市開発計画を発表した。ナイル川の人工水路が、かつては乾燥した砂漠だった場所を通り抜けることになる。
アラビア語で 「流れ 」を意味するジリアンと名付けられたこの新都市は、エジプトのナイル・デルタ計画の一部であり、本来のナイル・デルタの西側約250万エーカーを開墾する大規模な農業構想である。
2021年に始まったこの野心的な農業プロジェクトは、小麦やトウモロコシなどの戦略的作物の生産量を増やすと同時に、北アフリカの国の食糧輸入費を削減しようとしている。
このプロジェクトは、アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領が近年打ち出した、カイロ東部の新行政首都を含む一連の巨大プロジェクトの最新版である。
政府関係者は、これらのプロジェクトはエジプトの長期的な成長の鍵であると言う一方で、2015年以降4倍に膨れ上がり、2024年後半には1,552億ドルに達する同国の対外債務の高騰の一因にもなっている。
同国はまた、財政安定のために国際通貨基金とEUから数十億ドルを受け取っており、EUは先月さらに数十億ドルの拠出を約束した。
日曜日に行われた発表会で、エジプトのマドブーリー首相はジリアン・プロジェクトを 「都市と開発の革命 」と呼んだ。
また、25万人の雇用を創出し、4〜5県に相当する広さの開発区域の礎石となるだろうと付け加えた。
「我々は全面的な開発について話している」と彼は記者団に語り、産業、物流拠点、「250万から300万世帯」のための住宅を含む広大な都市ゾーンについて説明した。
政府は、エジプトの大手不動産会社3社とのパートナーシップで開発されるこのプロジェクトの総費用については明らかにしなかった。
ナイル・デルタの新プロジェクトは、エジプトがすでに水の将来を確保する必要に迫られているときに始まった。
淡水の97%をナイル川から得ているエジプトは、大エチオピア・ルネッサンス・ダムをめぐってエチオピアと数年にわたる論争を続けている。
AFP