
ジュネーブ:世界食糧計画(WFP)関係者は27日、近隣4カ国のスーダン難民を支援する食糧援助は、新たな資金の緊急投入がなければ、今後数カ月以内に打ち切られる可能性があり、栄養失調レベルの上昇を警告した。
2年以上にわたるスーダンの内戦を逃れ、400万人以上の難民が近隣7カ国に避難しているが、慢性的な資金不足のため、避難所の状況は不十分だと広く見られている。
「新たな資金が確保されない限り、すべての難民は今後数カ月で支援削減に直面するだろう」と、WFPのスーダン地域危機緊急調整官ショーン・ヒューズ氏はジュネーブの記者会見で述べ、半年間で2億ドルの支援を求めた。
「中央アフリカ共和国、エジプト、エチオピア、リビアの4カ国の場合、WFPの活動は現在、深刻な資金不足に陥っており、今後数カ月で資源が枯渇し、すべての支援が打ち切られる可能性がある」と述べ、後に2カ月以内にそうなる可能性があることを明らかにした。
避難している人々の多くは、スーダンの飢餓のホットスポットから逃れている。国連の共同報告書によれば、先月、スーダンは飢饉の危機に瀕しているという。
ヒューズ氏は、配給の削減や終了は、子ども難民を栄養失調の危険にさらすことになると述べた。
資金が減少した理由を尋ねられたヒューズ氏は、ドナーからの資金が軒並み減少していること、人道的ニーズが高まっていることを挙げた。
また、ドナルド・トランプ大統領の下で対外援助支出を大幅に削減した米国は、スーダンに対する最大の援助国であることに変わりはないと付け加えた。
ロイター