
ダマスカス: シリアの国営メディアは水曜日、イスラエルがダマスカスとの国交正常化協定を結ぶことに関心があると述べた数日後、イスラエルとの和平協定締結に関する発言は「時期尚早」と報じた。
国営テレビは、「現時点でのイスラエル占領との和平協定調印に関する発言は時期尚早と考えられる」と正体不明の政府筋の発言を伝えた。
「占領軍が1974年の離脱協定を完全に守り、侵入した地域から撤退しない限り、新たな協定をめぐる交渉の可能性を語ることはできない」と付け加えた。
月曜日、イスラエルのギドン・サール外相は、「イスラエルの本質的かつ安全保障上の利益を守りつつ、隣国であるシリアとレバノンを平和と正常化の輪に加えることに関心がある」と述べた。
この声明は、12月に長年のシリアの支配者バシャール・アサドが倒れ、イスラエルとの最新の戦争後、彼の同盟国であるレバノンの武装組織ヒズボラが弱体化するなど、この地域の勢力図が大きく変化する中で発表された。
シリアのイスラム主義新当局は、緊張緩和のためにイスラエルと間接的な協議を行ったことを認めている。
アサド政権が退陣して以来、イスラエルはシリア国内の標的を繰り返し空爆し、イスラエル軍は1974年のゴラン高原の休戦ラインに沿って国連が管理する緩衝地帯に侵入し、シリア南部の奥深くまで侵攻した。
アフメド・アル・シャラア暫定大統領は、ダマスカスは近隣諸国との紛争を望んでいないと繰り返し述べ、イスラエルに圧力をかけて攻撃を止めるよう国際社会に求めている。
シリアは、現在進行中の交渉の目標は、1974年の両国間の休戦協定を再実施することだと述べている。
サール外相は、ゴラン高原はイスラエルが1967年に占領し、後に国連が認めない形で併合されたものであり、将来の和平合意のもとでも「イスラエルの一部であり続ける」と主張した。
この戦略的高原の支配権は、イスラエルとシリアの間の緊張の原因となってきた。
AFP