
アラブニュース
テヘラン・ジッダ:イランの一日当たりのコロナウイルスによる死者数が日曜日に2カ月ぶりに100人を超え、恐れられている感染の「第二波」が確認された。
24時間内に107人の死者が出たことで、合計死者数が8,837人となった。合計患者数は187,427件に達した。
「本日、3桁の数字を発表することは我々にとって非常に苦痛であった」と保健省の報道官、シマ・サダト・ラリは述べた。「これは予測不可能な野生のウイルスであり、いつ我々を驚かせても不思議ではない」
イランはウイルスのパンデミックへの反応が遅く、封じ込めるのに苦労し、中東で最も致命的な流行となった。2月に初の症例が報告された後でさえ、聖職者たちは巡礼者にゴムとマシハードの聖地訪問を推奨していた。その結果、帰国していった訪問者たちがコロナウイルス病(COVID-19)を他の国に広めた。主にイラクやレバノンだ。
イランは4月から、米国の制裁の下で既に崩壊している経済への圧力を緩和するために、ウイルス拡散抑制を目的であった制限措置を徐々に解除している。
公式の数字は、イランが一日当たりの記録感染者数がほぼ2カ月ぶりの低水準に達した5月上旬以降、新たに確認された新規感染者の増加傾向を示している。しかし、イラン内外の観測者の中には、実際の統計ははるかに高いと信じている人はほとんどいない。
イランの31州のうち7州は現在、同国の色分けされたリスクスケールの最高レベルである「赤」に分類されている。ハッサン・ロウハニ大統領は、わずか「18~20%」の人民しか保健要綱とソーシャルディスタンスを遵守していないことは「由々しき事態」であると述べた。これは4月20日~5月20日の数字から80%以上下落したものだ。
サウジアラビアの保健当局は日曜日、一日当たりの感染者数が初めて4,000人を超えたため、ウイルスの拡大予防措置を遵守するようすべての人民に促した。
保健省は、新規感染者4,233人が加わり合計感染者数127,541人を報告し、合計死者数は40人から972人に増加した。合計死者数は湾岸6州の中で最多となる。新規感染者のうち1,700人以上がリヤドの住民であった。
「我々の前には2つの道がある。人々が引き続き遵守しないなら、平均感染率は上昇するかもしれない。あるいは、我々は感染率を下げることもできる」と保健省の報道官、モハメド・アル・アブド・アル・アリー博士は語った。
「我々は、必要な地域には介入、または追加措置を適用する」
世界中で800万人近くがこのウイルスは感染し、43万人以上が死亡した。
また、昨年末にパンデミックが始まった中国では日曜日に数カ月における最多の新規感染者数を報告し、感染の第二波の懸念もあった。
中国当局が記録した57人の新規感染者のうち36人は北京での国内感染者で、卸売食品市場に関連するものであった。中国政府は新たな流行を鎮圧しようと、大量な検査を行い、旅行警告を出し、市場を閉鎖し、準軍事警察を配備し、近くの住宅地をロックダウン下に置いた。同地域ではすでに10,000人以上が検査を受けており、日曜日にはさらに8人が陽性となっている。
イタリアでも2件の新たなアウトブレイクが勃発している。一時は世界でウイルスにより最も影響を受けた国だったが、その後ロックダウン解除の動きが見られていた。
「問題が終わったという幻想を持つ人は誰もいなかった」と世界保健機関のラニエリ・ゲラ事務局長補は述べた。「ウイルスは感染力を失っていないし、弱まってもいない」
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