
アラブニュース
ロンドン:アラブ首長国連邦(UAE)は日曜日、イスラエルとの和平合意を牽制する発言に関し、アブダビの大使館でイラン臨時代理大使を喚問した。
UAEの対イスラエル国交正常化合意に対するハサン・ロウハニ大統領の牽制の声明に関して、代理大使に「痛烈な表現による覚書」が手渡されたと国営通信社WAMが報じた。
.@MoFAICUAE summons
— هند مانع العتيبة Hend Al Otaiba (@hend_mana) August 16, 2020
Iranian Charge D'affaires & hands him a strong note of protest against threats in President Rouhani's speech on UAE sovereign decisions.
Ministry considers the speech unacceptable & inflammatory w/ serious implications for security & stability in the region.
UAE外務省は、ロウハニ大統領の声明に対してイラン当局者やイスラム革命防衛隊(IRGC)が賛同しているが、この発言は「受け入れ難い挑発的なもの」であるとした。
また、これらの発言はアラビア湾の安全と安定に深刻な波紋を投げかけると付け加えた。
UAEは、イスラエル合意に対してイラン当局が使う扇動的な言葉を拒否し、それらの攻撃的発言は「内政干渉であり国家主権に対する攻撃」であると判断する。
喚問は、国交正常化の新たな展開のなかでUAEとイスラエルの間を結ぶ電話回線が開かれた日曜日に行われた。ドナルド・トランプ大統領が仲介して水曜日に発表された今回の合意により、イスラエルは被占領パレスチナ地域を併合するとの脅しを撤回することになる。
湾岸協力会議(GCC)のナイーフ・ビン・ファラー・アル・ハジラフ事務局長も、イランの牽制は地域に危険な余波を及ぼすことになるとして非難した。
GCCはUAEを支持し、同国の主権や安全を脅かすいかなる牽制にも反対の立場だと事務局長は述べた。