
アラブニュース
ワシントン:ドナルド・トランプ米大統領は木曜日、米国企業はイラクにおける石油探査事業に数多く関与していると語る一方、イラクのムスタファ・アルカディミ首相は、同国を米国のビジネスと投資のために開放すると宣言した。
トランプ氏は記者団に対し、イラクの指導者との会談に先立ち、現在米軍はごく少数の部隊しかイラクに駐留していないが、隣国イランが何かをしかけてくればイラクを助けるためにそこに留まるだろうと語った。
トランプ大統領とイラクの首相は会談で、地域におけるイランの侵略や、ダーイシュの潜在スパイからの継続的な脅威に立ち向かう方法、さらに大統領が米軍がもはやそこに存在する必要がなくなることを「心待ちにしている」と言うように、イラクにおける米軍の存在を縮小したいとする意図について議論していた。
現在そして先月、イラクには5,000人を超える米軍の部隊が駐留しており、中東の米国海兵隊大将は、米国は同国により小規模ではあるが永続的なプレゼンスを維持すると確信していると語った。
米国中央軍司令官であるフランク・マッケンジー海兵隊大将は、イラクのアル・カディミ新首相と会談した後、特にダーイシュの戦闘員が再びイラクを占領するのを防ぐために戦いを続ける中、イラク人は米国と連合軍の部隊を歓迎すると信じていると語った。
マイク・ポンペオ国務長官は水曜日にイラクのフアード・フセイン外相と会談し、米国はイラクが国境内の安全を取り戻し、維持するのを支援することに全力を尽くしているとし、また武装集団はアル・カディミ氏の完全な支配下にはないと語った。彼はそれらのグループができるだけ早急に地元の警察に取って代わられるべきであり、また米国はそれを支援することが可能でありまたそうするであろうと語った。
しかし、アル・カディミ首相はポンペオ氏に対し、現在イラクは地上での直接的な軍事支援は必要としておらず、援助のレベルは脅威の程度の変化に依存すると伝えた。
アル・カディミ氏は木曜日、イラクへのトルコの干渉は容認できないと述べ、こうした侵略はイラクの主権に対する攻撃であり、トルコはお構いなく軍事作戦を継続していると付け加えた。
「私たちはそれを容認しません…そしてイラクの憲法は私たちの国はそうならない(対立のために開かれることはない)と言明しています」とアル・カディミ氏は記者団に語った。
イラク北部地域の周辺は、バグダッドがダーイシュに勝利したと宣言してから3年、武装勢力の脅威にさらされてきた。
ポンペオ氏とイラクの外相は、安全保障に関わる状況が改善するにつれ、特にエネルギー分野において両国間に一層の経済協力が可能となることへの期待を表明した。
(APおよびロイターと共同)