
サイード・アルバタティ
ムカッラー:国際的に承認されているイエメン政府は、親イラン武装組織に武器と資金を供給し、イエメンと他の国々の安全を損なっているとしてイランを再び非難した。
イエメンのムハンマド・アル・ハドラミ外相は、9日に行われたアラブ連盟のオンライン会合の席で、イランがアラブ世界の安定と安全に深刻な脅威をもたらしており、イランが支援するフーシ派民兵がイエメンの深刻化する人道的危機を助長していると述べた。
同外相は「イランは領土外の民兵の武装に資金提供するために国費を投入し、アラブ諸国の内政に露骨に干渉しており、イエメンおよびアラブ地域に大きな損害を与えている」と述べ、国際的に承認されている政府は、フーシ派のクーデターと軍事拡大を終わらせるために平和的な解決策を求めてきたと述べた。
イエメン政府は、イランが、何千人もの命を奪ってきたフーシ派の反乱に対して武装支援と資金提供を行っているとして長い間イランを非難してきた。
同政府は、イランからフーシ派へ輸送中の武器の押収を受けて、フーシ派を含む地域の民兵への軍事的支援を抑制するために、イラン政府に対して厳しい制裁を課すよう国際社会に要請した。
アル・ハドラミ外相は、フーシ派が、ストックホルム協定で合意された西部ホデイダ州内での停戦を利用して、マリブとジュフを含む国内の他の地域での軍事作戦を拡大していることを容認しがたいと非難した。
同外相は、「フーシ派の継続的な強硬姿勢のおかげで、この協定は何の役にも立たず、何ももたらしはしないことがわかった。協定はエスカレーションと紛争悪化の新たなフェーズに変わり、イエメンの苦しみを増大させているだけだ」と語った。
また、イエメン沖の老朽化したタンカーとフーシ派による人道援助物資の略奪を含む脅威を強調した。
一方、イエメン軍スポークスマンであるラビア・アル・クラシ氏が10日アラブニュースに語ったところによると、9日朝から北部ジュフ州で25人以上のフーシ派が殺害され、30人以上が捕らえられたという。
イエメン軍は、何百人もの部族勢力とアラブ連合の空軍の援護を受け、ジュフ州の州都ハズムの東にあるフーシ派支配地域に攻撃を開始した。軍は、数十人のフーシ派を殺害、捕獲した後、同州の広大な砂漠地帯を15 km進軍した。
「アルノドブを完全に掌握し、近隣地域を解放することで、マリブ市の北側をフーシ派の侵攻から守った」とアル・クラシ氏は電話で語った。同氏によると、ダヘムとアベダの多くの部族勢力が軍とともに戦闘に参加したという。軍は5機の武装車両を奪取し、連合軍機も数台を破壊したと付け加えた。
イエメン軍によると、ジュフ州での軍事作戦は、フーシ派を同州から駆逐することに加えて、隣接するマリブ州におけるフーシ派軍の圧力を和らげることを意図しているという。
アル・クラシ氏は、政府軍が10日フーシ派の供給ラインをジュフの一部から切り離すことでその目的を達成したと語った。
イエメン国防省によると、フーシ派がさまざまな地域を支配しようとしたため、最近マリブ中央部で激しい戦闘が起こっているという。
イエメンのメディアは9日、第3国境警備旅団の作戦指揮官であるラシャド・モハメッド・アル・ハキミ准将がフーシ派に対する作戦途中に戦死したと伝えた(場所は非公表)。