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フーシ派のミサイルにより英国の石油タンカーで火災発生

中東の海路を監督する英国海軍の英国海運貿易オペレーション(UKMTO)は、マーリン・ルワンダと思われる船舶が攻撃を受けことを認めた。(ベセルファインダー)
中東の海路を監督する英国海軍の英国海運貿易オペレーション(UKMTO)は、マーリン・ルワンダと思われる船舶が攻撃を受けことを認めた。(ベセルファインダー)
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27 Jan 2024 04:01:29 GMT9
27 Jan 2024 04:01:29 GMT9
  • 英国の船舶、マーリン・ルアンダがフーシ派から攻撃を受ける
  • UKMTOによると乗組員は無事
  • 米軍は、米軍艦がアデン湾でも敵のミサイルを撃墜したと発表

サヌア:イエメンのフーシ派は26日、アデン湾で英国の石油タンカーをミサイル攻撃して火災を発生させたと主張。イランが後ろ盾の武装勢力による国際海上路への最新の攻撃となる。

米軍は同日のこれより前に、米軍艦がフーシ派によるミサイルを撃墜したと発表していた。フーシ派はイスラエル・ハマス戦争が続く中、ガザ地区のパレスチナ人を支援している。

米英軍は、重要な紅海の海上貿易ルートを航行する船舶を標的とするフーシ派の能力低下を目的として、2回にわたり合同攻撃を行った。

米国は単独でも空爆を続けており、フーシ派は攻撃を継続すると明言している。

中東の海路を監督する英国海軍の英国海運貿易オペレーション(United Kingdom Maritime Trade Operations、UKMTO)は、アデン湾で船舶がミサイル攻撃を受けて火災が発生したことを認めた。

フーシ派のヤヒア・サリー軍事報道官の発表によると、英国の石油タンカー、マーリン・ルアンダにミサイルが命中したという。「直接攻撃を行った結果、船舶で火災が発生した」と付け加えた。

海上警備会社アンブリーは、イエメンのアデン港南東でのミサイル攻撃で、商船が火災に見舞われたと発表した。

「本発表時点での報告によると、乗組員は無事」だという。

大手資源商社トラフィグラは、同社の委託で運航していた石油タンカー、マーリン・ルアンダが紅海を航行中にミサイルに被弾したと発表した。

同社は、船に積載された消火設備を動員して、右舷の貨物タンク1基で発生した火災の鎮火を図っていると、電子メールで発表した。

「当社は引き続き当該船舶と連絡を取り、状況を慎重に監視している」とし、この地域では支援してくれる軍艦が航行中であると付け加えた。

米中央軍(CENTCOM)の発表によると、米海軍艦艇が関与した件では、フーシ派がアデン湾の駆逐艦カーニーに向けて、イエメンから対艦弾道ミサイルを発射した。

「駆逐艦カーニーによってミサイルは撃墜された。負傷者も被害も報告されていない」と、CENTCOMが発表した。

アンブリーは以前に、パナマ船籍の石油タンカーからアデン湾で「爆発を2回目撃したという報告」があったと発表しており、この報告が英国海軍のUKMTOによって裏付けられた。被害は報告されていない。

アンブリーによると、この時のミサイルはインド系列の石油タンカーから約1.6キロ、喫水線から200〜300メートルの高さで爆発したという。UKMTOによると水中で爆発したらしい。

フーシ派は11月から紅海を航行する船舶を標的にするようになり、ガザのパレスチナ人への連帯を示すために、イスラエル関連の船舶を攻撃していると主張した。

以降、米国と英国側の関係者も正当な標的であると表明している。

米国はフーシ派を標的とした攻撃に加え、紅海の航行の安全を守るために連合軍を率いている。米国防総省はこの取り組みを海路のハイウェイパトロールと形容している。

米政府はまた、フーシ派に対し外交的・経済的に圧力をかけようとしているところで、バイデン大統領が就任直後にフーシ派を国際テロ組織の指定から解除したが、先週再指定した。

イランの代理勢力や同盟国からなる反イスラエル、反西側同盟のひとつであるフーシ派による攻撃で、国際海上交通の約12%を担う紅海の交易が混乱している。

一部の海運会社は紅海を迂回して、時間もコストもかかる南アフリカの喜望峰を経由する航路を選択している。

このような状況はコロナ禍の間、大変な数年間を経験した業界にとって新たな圧力となっており、運賃はサプライチェーンの混乱で前例のないレベルに達している。

※画像出典: ベセルファインダー

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