
ダーウード・クッターブ
【アンマン】パレスチナの二大政党ファタハとハマスは向こう6か月以内に総選挙をおこなうことで合意した。24日、双方が発表した。
駐イスタンブール・パレスチナ大使館でおこなわれた会合の後の公式声明では、両党の代表団は「統一見解」に達したとしている。
声明では、「合意内容は以下のとおりだ。双方の見解はまとまった。マフムード・アッバース(Mahmoud Abbas)大統領の庇護下でわれわれは10月1日より前に全党派の参加する全国的な対話を進めていく運びだ」としている。
ファタハ中央委員会のジブリール・ラジューブ(Jibril Rajoub)書記局長はパレスチナテレビに対し、全党派の代表が即時ラーマッラー(Ramallah)に集い、その後総選挙の実施を公示する大統領令が発せられる、と語った。
パレスチナの公営通信社は、ラジューブ氏の発言として、6か月以内に3つのステージに分けて選挙が実施されるとしている。「まずは議会の選挙をおこなう。次いで大統領選、その後パレスチナ民族評議会(PNC)選をいずれか可能な時点で実施する」
ガザ地区のハマス側スポークスマン、ファウズィー・バルフーム(Fawzi Barhoum)氏は、「結束と権限の分担を基礎とする」政策路線の構築に向けた新たなイニシアチブの基盤がイスタンブールでの会合で固まったとしている。
PNC議員のナジーブ・アル=カッドゥーミー(Najeeb Qadoumi)氏はアラブニュースに語る。「今回おこなわれた会合はパレスチナ人の間に広がる感情の表れだ。つまり、パレスチナの大義は米=イスラエルによるビジョンによりなきものにされつつある。であるなら、こちら側は結束し選挙を合法的におこなうことでこそパレスチナの大義をそこねる陰謀に立ち向かえる、ということだ」
ガザ地区の活動家ワーイル・アッルーシュ(Wael Alloush)氏はラーマッラーのラジオ局「アジヤール(Ajyal)」にこう語る。「最後におこなわれた選挙が2006年だ。多数パレスチナ人にとって重要で新たな動きとなることだろう」
独立人権委員会のアンマール・ドゥイーク(Ammar Dweek)氏は、国外からの圧力によりパレスチナ人は結束を迫られたのだ、とする。「合法的な選挙がおこなわれていない状況では孤立無援となるしかない、とみなが認識しているいまが選挙に向けて機が熟したときといえる」と同氏は語っている。
アラブ世界で民主主義や選挙を監視する団体「アル=マルサド(Al-Marsad)」幹部のハーズィム・アル=カワースミー(Hazem Kawasmi)氏がアラブニュースに語ったところによると、同氏はアッバース大統領に対し、選挙は全国区とエルサレム区の2区に分けておこなうべきだ、と提案したのだという。「エルサレムの問題を際立たせるために今回だけの措置としておこなうというアイデアだ」
カワースミー氏の見通しでは、イスラエルは強硬に反対するだろうという。とはいえ同氏は、「これは外交と広報の両面で戦うべき問題だ」ともしている。
サラーム・ファイヤード(Salam Fayyad)元首相の補佐官を務めていたジャマール・ザクート(Jamal Zakout)氏はアラブニュースに対し、選挙が本当に実施されるかいまだ懐疑的としている。
同氏は言う。「米国の選挙結果をみな待ちわびている。パレスチナで選挙をおこなうかどうかは、その先に初めてしかと決めるということだと思っている」