
ギリシャ・ソウダ:マイク・ポンペオ米国務長官は火曜日、地中海東部でのエネルギー探査をめぐる緊張を緩和するため、ギリシャとトルコの間の協議を強く支持したと述べた。
彼はまた、飛び地であるナゴルノ・カラバフでのアゼルバイジャン軍とアルメニア軍の戦闘を終わらせ、交渉を「可能な限り早く 」再開することを呼びかけた。
ポンペオは、ギリシャとトルコの緊張緩和を目的に、今年2度目のギリシャ訪問を2日間にわたって行っている。
資源が豊富な可能性のある紛争海域にトルコ政府が探査船を送り込んだことで、両国は数週間に渡って対立し、他の欧州列強を巻き込み、さらに危機がエスカレートする懸念が高まっている。
ギリシャのキリアコス・ミツタキス首相と共にクレタ島のソウダ湾のNATO基地を訪問した後に彼はこう述べた。「我々はNATOの同盟国であるギリシャとトルコの間の対話を強く支持し、可能な限り早くこれらの問題の議論を再開するよう働きかけている」
水曜日には、ポンペオはイタリア政府およびバチカン当局者との会合のためにローマを訪問する予定だ。彼はその後、金曜日にクロアチアを訪問する。
ポンペオとミツタキスは以前、ソウダ基地の司令官と協議を行い、会談の前には米軍特殊部隊のスピードボートであるCCMとギリシャのフリゲートに乗り込んでいた。
米国政府は、2016年に中断した探査協議の継続に合意したNATOの同盟国と近隣諸国に対し、エネルギー探査を巡る不和によって悪化した地域紛争への「良い解決策」を見つけるよう促している。
「我々は、探査協議が正しく開始されるだけでなく、両国それぞれが受け入れ可能である以上の成果となる方法で解決されることが重要だ」と、ポンペオは月曜日、ギリシャの国営通信社ANAに語った。
「ただ話すだけではなく、良い解決策にたどり着く必要がある」と彼は付け加えた。
北ギリシャのテッサロニキでの会談後に行われた月曜日の共同声明では、ポンペオとギリシャのニコス・デンディアス外相が、地中海の領土への主張の対立は、「国際法に従って平和的に解決されるべきである」と述べた。
ソウダにある44ヘクタールの海軍支援活動基地は、地中海東部の米海軍施設の中でも特に重要な施設である。
クレタ島の実家にポンペオを迎えているミツタキスは、米国とのより緊密な軍事関係を望んでいる。
ポンペオは昨年10月、米軍がギリシャの軍事施設をより広く使用できるようにするギリシャ当局との防衛協定に署名している。
ニコス・パナギオトプロス防衛大臣は月曜日の議会で、ギリシャはさらに、自国海軍の活動のためにソウダの海軍施設を増築する予定であると述べている。
ANAによると、パナギオトプロスは「我が国は地中海東部でのプレゼンスを確保することを望んでおり、これはソウダ基地の増築を通じて行われる」 と語った。
また、ポンペオは火曜日、飛び地であるアルメニア人の居住地域ナゴルノ・カラバフの分離主義者とアゼルバイジャン軍との間の戦闘の終結を求めた。
ポンペオは、フランス、ロシア、米国を含む調停者のいわゆる「ミンスクグループ」に言及し、「双方は暴力を止め、ミンスクグループと協力して…できるだけ早く実質的な交渉に戻らなければならない」と述べた。
最新の集計によると、週末から続いている衝突では、11人の民間人を含む少なくとも95人が死亡している。
AFP