
チュニス:チュニジア国家警備隊は、11日に数十人の不法移民を乗せた船がチュニジア沖で沈没し、2人の遺体が発見され、7人が救助されたと明らかにした。
「不法移民を乗せた船がスファックスで沈没し、女性と赤ちゃんの2人の遺体を発見し、7人を救助した」と広報担当者のフーセムエッディネ・ジェバブリ氏はAFPに語った。
ジェバブリ氏によると、サハラ砂漠以南のアフリカ出身の移民30人が当初乗船していたとみられ、行方不明者を捜索中だという。
同氏は、船の出発地については明らかにしなかった。チュニジアから欧州に渡ろうとする不法移民の数は、2011年をピークに急激に減少していた。
しかし、多くの人が変化をもたらすことを望んだ革命からほぼ10年後、同国の経済情勢の悪化と社会の不平等などに伴い、不法移民の数は2017年から再び増え始めた。
同国内務省は11日、年初から9月中旬までに期間に、地中海を横断する32の不法移民の試みを阻止し、262人を逮捕したと明らかにした。そのうち2人はサハラ以南のアフリカ出身だ。
同省によると、同期間にチュニジアから海路で欧州に渡ろうとして阻止された人数は8581人に達するという。
AFP