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イエメン政府、フーシ派が数百人の捕虜を交換

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15 Oct 2020 11:10:04 GMT9
15 Oct 2020 11:10:04 GMT9
  • アメリカ人2人が釈放され、ポンペオ国務長官がサルマン国王に感謝
  • 国連イエメン担当のマーティン・グリフィス特使と国際援助機関の関係者は、この捕虜交換に自らの喜びを表明

サイード・アル・バタティ

ムカッラー:国際的に認められているイエメン政府と、イランから支援を受けているフーシ派が10月15日、数百人の捕虜を釈放する協定の第1段階として、サウジ人15人、アメリカ人2人、スーダン人4人を含む484人の捕虜を交換したことを、赤十字国際委員会(ICRC)、政府関係者、住民たちは語った。

釈放されたサウジ人とスーダン人たちは、その後リヤドのキング・サルマン空軍基地に到着した。

アメリカのマイク・ポンペオ国務長官は、声明の中で次のように述べた。「本日、私たちは全てのアメリカ人と共に、イエメンでフーシ派に拘留された2人のアメリカ人が釈放されたことを歓迎します」

「捕虜となっている間に死亡された3人目のアメリカ人の方のご家族に、心からお悔やみ申し上げます。及ばずながら、そのご遺体は現在本国に送還中です」

同長官は次のように付け加えた。「オマーンのハイサム・ビン・ターリク国王、サウジアラビアのサルマン・ビン・アブドゥルアジーズ・アル・サウド国王、ムハンマド・ビン・サルマン王太子の外交努力に感謝申し上げたいと思います。私はまた、この釈放を促すために貢献したこの地域の我が大使館の粘り強い外交も、称賛したいと思います」

ポンペオ国務長官は、次のように付け加えた。「本日の朗報は、外国で人質に取られたり、不当に拘束されたりした全てのアメリカ人を祖国に帰還させることに、トランプ大統領が専念し続けていることをよく表している最新事例なのです」

数百人の捕虜を乗せたICRCの航空機が、政府が支配する ハドラマウト県のサユーン空港を出発し、サヌア国際空港に着陸した。

この釈放された捕虜たちは、先月スイスで国連仲介による会談で、釈放が予定されていた捕虜1,081のうちの1部だ。残りの捕虜たちは16日、サユーン空港からサヌア国際空港に、同じ航空機で輸送されることになるだろう。

ICRCはTwitter上で、イエメン赤新月社とサウジの赤新月社と共に同組織が15日、サウジアラビア、サヌア、サユーン間で、釈放された捕虜484人の輸送を終えたと述べていた。

「これは成果です。しかし、もっと大きな成果は、私たちが捕虜全員を釈放して、フーシ派の収容所を空にする時でしょう。これが、捕虜全員の釈放を完全に実現する第一歩となることを期待します」と、この会談で政府代表団の一員でもあるイエメンのマジェド・ファデイル人権担当副大臣は、アラブニュースに語った。政府とフーシ派が2018年12月にストックホルム協定に署名して以来、15日の捕虜交換は最大の成果だ。

サユーン空港で、数十人の政府関係者が駐機場に待機し、釈放された捕虜たちを迎えた。同空港の外では、釈放された親族を迎える前に、たくさんの人々がイエメン国旗を振っていた。

イエメンの市民社会・人権団体、アブダクティーズ・マザーズ・アソシエーションの一員で、フーシ派の元捕虜の親族であったエンテサー・サレさんは、サユーン空港でアラブニュースのインタビューに応じ、同団体の長い捕虜釈放キャンペーン、圧力、抗議が少数ながらも捕虜の釈放をもたらしたと語り、フーシ派はまだ3,000人を超える捕虜を釈放していないと付け加えた。「私は今日の幸せを、どう表現してよいかわかりません」と、エンテサーさんは語った。

ファデイル人権担当副大臣は、釈放される捕虜のリストに拉致された報道関係者数名が含まれるように、フーシ派を説得して、政府が「大きな」譲歩をしたと述べ、フーシ派は4月に死刑を宣告された5人の報道関係者たちの釈放を断固拒絶した、と付け加えた。

報道関係者、タウフィーク・マンスール氏の兄弟、アブドゥラ・マンスールさんはアラブニュースに、釈放される捕虜の中に彼の姿が無かったので、家族と共に悲しんだと語った。「長い話し合いと和平協議の後、釈放されたのはこんなに少数の捕虜だけですか。残念ながら、この人道問題は有利な交渉材料にされてしまっているのです」、とマンスールさんは語り、残りの捕虜を釈放するまで、国際社会とイエメン政府がフーシ派に圧力をかけるように促した。

イエメン政府関係者は、釈放されたフーシ派民兵が戦場に戻るかもしれないという懸念を表明していた。これとは別に、政治アナリストでもあるナジーブ・ガラブ情報伝達省次官は、フーシ派の収容所から釈放された捕虜の大半は、フーシ派が支配する領土内の生地から拉致された報道関係者、活動家、実業家だ、とアラブニュースに語った。「大きな譲歩をしたにもかかわらず、これは重要な人道的成果です」と、ガラブ次官は語った。

国連イエメン担当のマーティン・グリフィス特使と国際援助機関の関係者は、この捕虜交換に自らの喜びを表明した。「赤十字国際委員会による本日の解放活動は、和平協議が実現可能だというもう1つの兆候です。待ちわびてきた愛する人々を、もうすぐ迎えることになるご家族にお祝いの言葉を述べます」

ノルウェー難民問題評議会のヤン・エグランド事務総長は、つぎのようにツイートした。「イエメンから素晴らしいニュース。現在不信と暴力しかないところで、捕虜の交換は和解、信頼醸成、和平への苦しみを減らし、希望を増やすだろう。幸運を祈る」

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