
アラブニュース
ドバイ:国際連合(国連)は、イランが支援する民兵組織フーシ派に、石油貯蔵タンカー「セイファー号」爆発による危険性を封じ込めるよう働きかけることができなかったと、イエメンのアル=イリヤニ情報相は述べた。
アル=イリヤニ情報相は、フーシ派は「政治的・財政的利益を得るためこの問題を何年も悪用してきた」と述べ、タンカーの爆発や原油流出は10年に一度の災害につながり、紅海のすべて国に影響を及ぼす可能性があると加えたと、国営通信社のサバ通信が報じた。
10月初旬、老朽化した石油貯蔵タンカー「セイファー号」に専門家らが立ち入り調査を実施することについて、国連はフーシ派に対し許可するよう求めた。
「紅海に110万バレル以上の石油を流出させる危険性があるブダイダ沖に停泊中の石油貯蔵タンカーについて、我々は引き続き非常に懸念しています」と彼はニューヨークでの記者会見で述べた。また、国連はタンカーの技術的評価提案に関する詳細な計画をフーシ派に送ったと加えた。
9月、イエメンのアル=ハドラミ外相は、被害状況を把握するための国連の支援をフーシ派が妨害し続けているため、石油貯蔵タンカー「セイファー号」の大惨事が迫っていると、フーシ派を非難した。
ハドラミ外相は、国連の専門家によるタンカー立ち入り調査が許可されるよう、フーシ派に圧力をかけることの重要性を強調した。