
Saeed Al-Batati
ムカッラー:イエメンのジャーナリスト連合は、フーシ派が支配するサヌアを活動拠点にしているベテランジャーナリストに対する殺害の脅迫を非難し、イランが支援するフーシ派に対し、彼を保護し、脅迫を行った人物を見つけるよう求めた。
連合は、Abdul Bari Taher氏に対する脅迫は調査されなければならないと表明した。
「サヌアで事実上権力を握っているフーシ派は、これらの行為に関して全面的な責任があり、彼を保護し、この犯罪を調査し、犯人を処罰すべきです」。Taher氏は「勇敢な態度と意見」ゆえに標的にされた、と同連合は補足した。
1941年に西部ホデイダ州で生まれたTaher氏は、1970年代に同連合の創設メンバーとなり、過去50年間、政府や民間の新聞数紙を担当してきた。
彼は現在、地元紙や地方紙のコラムニストをしている。2018年10月、フーシ派は他の19人のジャーナリストとともに彼を、サヌアで開かれた「無許可の」イベントに参加したとして一時的に拘束した。
イエメンの政治家らと活動家らはフーシ派に対し、Taher氏を殺害すると脅迫した人々と、過去5年間にサヌアで人気のある政治家数人を殺害した人々を早急に特定するよう要求した。
「Abdul Bari Taher氏を脅迫する者は、実際は、フーシ派に属さない自由なイエメン国民全員を脅迫しているのです」と元大臣で外交官のMustapha Noman氏はTwitterに投稿した。
イエメンのジャーナリストや活動家、反対勢力の人々など数百人が過去6年間、フーシ派による厳しい弾圧のため、政府支配地域への逃亡や亡命を余儀なくされている。
フーシ派は彼らを欠席裁判で裁き、自宅を差し押さえ、彼らが立ち去った後も銀行口座を凍結した。
サヌアに残り、積極的に発言しているジャーナリストや作家は、フーシ派から嫌がらせを受けている。
4月にフーシ派は、イエメンの元文化大臣で積極的に発言する作家であるKhaled Al-Ruwaishan氏を拉致した。同氏は、フーシ派の、イエメン北部のサヌアや他の地域を襲った鉄砲水への対応を批判していた。
同月、フーシ派が運営する裁判所は、フーシ派の敵と接触したとしてジャーナリスト4人に有罪判決を出した後、死刑を宣告した。2015年にサヌアのホテルで誘拐された10人のジャーナリストのグループの中の4人だった。
11月2日の「ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デー」で刊行された報告書の中で、イエメンのジャーナリスト連合は、2010年以降イエメン人ジャーナリスト44人が殺害され、数百人が拘束されていると発表した。
イエメンのMuammar Al-Aryani情報相は、国際人権組織に対し、ジャーナリストへの嫌がらせをやめ、収監されている人々を解放するようフーシ派に圧力を掛けることを求めた。
「私たちは、政治に対する意見を述べたために死刑判決を受けた、フーシ派の刑務所にいる同胞のジャーナリストたちを深い痛みとともに覚えています。フーシ派は、彼らと彼らの家族の苦しみを政治的圧力と脅迫に利用するために、(最新の)捕虜交換取り引きで釈放することを拒否しました」と同相は3日、Twitterに投稿した。