
ガマルト、チュニジア:リビアの対立する勢力同士が月曜、国連が主導する話し合いのために顔を合わせた。今回の協議は、戦争で引き裂かれたこの北アフリカの国に長続きする平和をもたらし、選挙に向けて準備を整えることを目的とする。
隣国のチュニジアで行われたこの会合の前、比較的平穏な状況が数ヶ月続き、10月には長く対立してきた2つの主要陣営の間で重要な停戦協定が結ばれていた。
「あなたがたは悲劇的な紛争を終わらせるチャンスを手にしている」と、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は開会式の動画メッセージで代表団に語った。
「今はあなたがたが自分の国の未来を形作る番です」
リビアでは2011年にNATOが支援する反乱でムアンマル・カッザーフィーが倒されて以来、10年にわたり暴力的な状況が続いてきた。この地域紛争の複雑に絡み合った状況は、海外からの介入によってさらに悪化した。
しかし10月の停戦協定により、重要な石油生産の回復と、数年におよぶ政治的膠着を終わらせる努力の進展が可能になった。
チュニジアの首都チュニス近郊のガマルトで行われる今週の話し合いは、単独の政府の下で同国を団結させ、国政選挙実施への道を開くことを目的とする。
国連が選んだ75人のリビア代表団は、結果として生まれる政治機関で役職につく権利を放棄している。暫定政府は国政選挙の準備の他にも、経済的困窮とコロナウィルスパンデミックによって荒廃した国で基本的なサービスを提供するという、大変な課題に直面することになる。
リビアは2つの対立する政権によって支配されている。1つはトリポリの国民合意政府(GNA)で、2015年に英国の後援で行われた前回の協議の結果生まれた。もう1つは同国東部の政権で、軍の有力者ハリファ・ハフタルが支援する。
元・駐リビア英国大使のピーター・ミレットは話し合い初日に、「もしハフタルや武装集団などの政治的妨害者が自分たちにメリットはないと考えれば、敵意が再び頭をもたげる可能性がある」と警告した。
「最も重要なことは、選挙のスケジュール」と、彼は言う。
「短期間、最大でも9ヶ月以内に行われることが必要。実施の主要なマイルストーンと、妨害する者は誰であれ制裁を課すという国際社会の明確なメッセージも」
グテーレスは世界の大国に対し、和平努力への支援と、長年にわたる国連の武器禁輸措置の順守を強く要請した。この発言に、話し合いの主催者であるチュニジアのカイス・サイード大統領が同調した。
「これは歴史的な瞬間である」と、開会式でサイードは代表団に語った。
「我々はあらゆる困難や妨害を乗り越えることができる…外部勢力からの干渉がなければ」
リビアの東側および西側両方のメディアは、話し合いに関して慎重な態度ではあるが楽観的な見方を伝えた。
中にはこの対話を、リビアの分割を回避し、10年にわたる暴力的な状況を終わらせるための最後のチャンスと説明するメディアもあった。
他のメディアは、最初に直接的な選挙を行わずに移行期間を設定し直そうとすれば、それがさらなる武力衝突の下地になるかもしれないと述べた。
AFP