
Menekse Tokyay
アンカラ:11月25日、トルコは、感染者の統計の取り方の変更後、米国とインドに次いで世界で3番目に多い、1日あたりの新型コロナウイルス感染症の新規感染者数を記録した国になった。
トルコの保健省は、世界保健機関を含む科学界からの数ヶ月にわたる厳しい批判と、統計の取り方が本当の規模を隠していると主張する反対派の声を受け、無症状の感染者を含む陽性が確認されたすべて人を1日あたりの感染者として公表し始めた。
11月25日まで、3月以降トルコの無症状の患者は、毎日公表される感染者数に含まれていなかった。
同国は過去24時間に28,351人の新型コロナウイルス感染症の新規感染を確認し、そのうち6,814人は有症者であった。 11月25日、新型コロナウイルス感染症により168人が死亡し、総死者数は12,840人に増加した。
コジャ保健相は、新型コロナウイルス感染症の1日あたりの死亡者数が記録的なレベルに達しているため、同国は「根本的な対策」を講じる必要があるかもしれないと警告した。
しかし、ドレスデン工科大学医学部の神経科学と遺伝学の専門家であるCaghan Kizil博士は「コジャ氏、我々は何ヶ月にもわたり忠告してきた。しかし、あなたは考慮に入れなかった。あなた自身でこのような状況を作り出した。状況を良くするためには、科学者の話に耳を傾けることである。信頼を築くことが最も重要だった。あなたはそれを上手くできなかった。」とツイッター上で発言した。
政府は週末に部分的な夜間外出禁止令を再導入し、レストランやカフェに制限を設けた。
しかし、これらの措置は、医療グループや地方自治体の間で議論の的になっている。イスタンブールのエクレム・イマモグル市長は、パンデミックを抑制しなかった政府の取り組みを批判した。また、保健省の1日あたりの新型コロナウイルス感染症のデータの不一致について、「イスタンブールでさえ、1日あたりの死亡者数が発表されたトルコ全土の死者数よりも50〜60人上回っている」と最近公表していた。
公式に発表された死亡率も物議を醸している。11月25日、同省は168人の新型コロナウイルス感染症関連の死亡を発表したが、イスタンブールの墓地部門は同日に「感染症」で203人の死亡を確認した。
トルコの3大都市にある病院の集中治療室の稼働率は70%を超えている。その数は、新型コロナウイルス感染症の発生以来、同国政府によって報告された中で群を抜いて最も多かった。
同国の保健相によると、陽性が確認された感染者の約80%が無症状、または、軽症であり、無症状の感染者を合計に含めることの重要性を強調している。
国内最大の医師グループのトルコ医師会は、入院していない感染者の1日あたりの平均数は47,000人を超えると推定した。同国の多くの州も第3波に直面している。
一方、11月26日、ブルームバーグは、観光客の激減により、トルコの国営航空会社のトルコ航空(ターキッシュエアラインズ)が25億米ドルの銀行融資を必要とし、国の支援を求めていると報じた。 2020年の第3四半期で、同航空会社は52億トルコリラ(6億6000万米ドル)の損失を記録した。