
ナジャ・フーサリ
ベイルート:レバノンでコロナウイルスの蔓延を防ぐために実施された2週間のロックダウンが日曜日に終了した。しかし、感染者数と死亡者数の多さは続いており、国家に日常生活を取り戻すために政府委員会がとれる選択肢が限られてくる可能性がある。
土曜日に、特に商機である祝祭シーズンが近づいていることもあり、店舗、商店、レストランやカフェのオーナーたちは営業停止要請に逆らった。
「もし私たちの施設を祝祭シーズンに閉め続けることを国が決定したら、それら観光施設は経営破綻を申告することになるだろう」観光労働組合連盟のジャン・ベイロート事務総長はアラブニュースに語った。
例年、この時期には活気に満ちているベイルート市場にも暗雲が立ち込めている。「ブラックフライデーでも商業的な動きは活発にならなかった」と、レバノン・フランチャイズ協会のヤーヤ・カサア会長はアラブニュースに語った。
「政府が良くならなければ、いつまで持ちこたえられるか分からない。レバノンの政治は経済と戦っている」と彼は言う。
「ステイホームは確かに誰にとっても安全だが、レバノンのように経済に苦しんでいる国では、それは不可能なことだ。人々は働いて生活費を稼がないといけない」と付け加えた。
「フランチャイズ部門はかつて10万人の労働者に仕事を提供していた。今では経済危機によってその半数が職を失っている。さらに、ベイルート港の爆発で部門の70%が破壊された。特にベイルート中心部では、これらの店舗はまだ再開できていない」
土曜日の朝の時点で、治安部隊によって記録されたロックダウン違反は3万5千件以上にも及んだ。
「我々が置かれている困難な経済状況から、人々はうめき声を上げている」と、内務省警察軍情報局長のジョセフ・ムサレム大佐は述べた。
「保健省が期待していたような感染者数の減少は、ロックダウン中には起こらなかった」