
ダオウド・クッターブ
アンマン:マフムード・アッバス大統領は日曜日に、アカバでヨルダンのアブドゥラ国王と会った。両首脳はエジプトのアブデル・ファハタ・エル・シシ大統領との首脳会議に臨むべく共に渡航する。
この地域は現在、米国のドナルド・トランプ政権終了と次期大統領ジョー・バイデン政権の到来に向けて準備を進めている。
ヨルダンの元大臣であり政府報道官のアスマ・ハーダー氏は、イスラエルと対峙するためには、統一的な立場について合意しておく必要があると述べた。
「平和的解決に関心を持つヨルダン、パレスチナ、エジプトの強力な連合が存在すること、そしてそれがこの地域の安定と平穏の鍵であることを示すことが重要です」と彼女はアラブニュースに語った。「この統一を示すのに、『パレスチナ人民連帯国際デー』以上にふさわしい日があるでしょうか」
トランプ氏が、エルサレムをイスラエルの首都と認め、パレスチナ難民を支援する国際機関への資金提供を削減し、パレスチナ人がイスラエルとの交渉を再開しない限り彼らへの援助を保留すると脅したことで、米国とパレスチナ人の関係は悪化した。
トランプ氏はまた、国境、エルサレムの帰属、イスラエル入植地といった主要な争点について、イスラエル側に肩入れする中東和平計画を発表した。
9月に米国政府は、UAEとバーレーンのイスラエルとの画期的国交正常化協定調印を取り持った。トランプ氏は、アブラハム合意と呼ばれるこの協定の仲介役を務め、「新たな中東の夜明け」としてこの瞬間を称賛した。
アッバス大統領の上級政治顧問を務めるナビル・シャース氏は、トランプ政権時代の最後の日々は、「アラブのイスラム教諸国にイスラエルとの国交正常化を強いる努力への奔走、イスラエル入植地の危険な増加、(パレスチナへの)財政封鎖」を目の当たりにしてきたと述べた。
平和的解決に関心を持つヨルダン、パレスチナ、エジプトの強力な連合が存在すること、そしてそれがこの地域の安定と平穏の鍵であることを示すことが重要です。
ヨルダン元大臣、アスマ・ハーダー氏
「和平プロセスをこれ以上悪化させないために、我々の最も近い隣国であるヨルダンとエジプトの関わりが不可欠です」と彼はアラブニュースに語った。
元パレスチナ解放機構(PLO)執行委員会メンバーのアサド・アブデル・ラハマン氏は、統一アラブ戦線の必要性に同意した。
「この4年間で大変動を目の当たりにしてきた我々としては、ヨルダンとパレスチナが常に公然と合意してきたことを基盤とした真剣な交渉へのプロセスを進めるために、米国の新政権との協力を可能にする戦略が必要です」と彼はアラブニュースに語った。
焦点となる合意の重要な問題のひとつは、エルサレム内のイスラム教徒とキリスト教徒の聖地をハーシム家の自治領とすることについて、ヨルダンとPLOの間で交わされた2014年覚書であると彼は述べた。また、新型コロナウイルス後には、共同で荒廃に対処する経済計画も必要になると付け加えた。
ビルツァイト大学政治学教授のアリ・ジルバウィ氏は、パレスチナの指導者たちとヨルダンは、地域的・国際的な変化に照らして状況を固めるべく努力することが必要だと述べた。
「独立したパレスチナ国家の設立を必要とする二国間解決を支持する必要があります」と彼はアラブニュースに語った。「パレスチナの指導者たちは支援を受ける必要があり、(ヨルダンがパレスチナであるという)いわゆるヨルダン・オプションは法的に却下されるべきであり、エルサレムの聖地を守るハーシム家の役割は公然と表明される必要があります」
ヨルダンの元議員であるヒンド・アル・ファイエス氏は、すべての関係国が国内改革の実行を促進する必要があると述べた。
「これはパレスチナの国家統一のみならず、ヨルダンの本格的な構造的政治改革も含まれます」と彼女はアラブニュースに語った。「両国の優先事項のひとつは、エルサレムの聖地をハーシム家の自治領とした決定を保守することです」
ヨルダン上院議員に新たな任命されたオデハ・クワワス氏は、ヨルダンとパレスチナは連携して取り組むべきだと述べた。
「国家法に基づくパレスチナ国家の設立に焦点を当てた、本格的な戦略が必要であることは明確です」と彼女はアラブニュースに語った。