
ラマッラ:占領下のヨルダン川西岸地区で数百人のパレスチナ人が土曜日、新型コロナウイルスの影響で課されている外出禁止令に逆らい、イスラエル軍との衝突で殺害された少年の葬儀に出席した。
パレスチナ保健省によると、アリ・アイマン・ナスル・アブ・アリヤ君(13歳)は、ラマラ北部のムガイル村でイスラエル軍と衝突した際に「腹部を実弾で撃たれた」後、金曜日に死亡した。
少年はユダヤ人入植地の建設に対する抗議の最中に撃たれた。この少年の死でパレスチナ人から非難の声が湧き上がり、国連やEUも非難した。
数百人が葬列に加わり、ラマラの病院からアブ・アリヤ君が埋葬されるムガイルへと遺体を運んだ。
パレスチナの旗と伝統的なクーフィーヤのスカーフで覆われた彼の体は、マフムード・アッバース大統領のファタハ派の黄色い旗を振る葬儀の参加者に担がれて運ばれた。
葬儀の参加者たちは、パレスチナ当局が新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるために課した週末の外出禁止令に逆らい、葬儀に参加した。
ヨルダン川西岸では、今年初めに最初の感染者が発生して以来、678人の死者を含む71,703人のCovid-19感染者が確認されている。
駐パレスチナEU代表は土曜日、ツイートでアブ・アリヤ君の「ショッキングな」殺害を非難した。
「加害者を裁判にかけるため、イスラエル当局はこの衝撃的な事件を迅速かつ十分に調査しなければなりません」と述べた。
「あと何人のパレスチナの子どもたちが、イスラエル治安部隊から過剰な暴力を受けることになるのでしょうか」
ニコライ・ムラデノフ国連中東特使は金曜日、「殺害にショックを受けた」と述べ、またアブ・アリヤ君の死を「容認できない事件」と呼び、イスラエルに事件を調査するよう要請した。
イスラエル軍は金曜日の抗議と衝突で実弾を使用したことを否定したが、多数の抗議者が治安部隊に石を投げたと述べた。
パレスチナ自治政府は、「今回の冷血な殺人」を「イスラエルのパレスチナ人に対する犯罪の最新の一事例だ」と非難した。
パレスチナの外務省は金曜日、アブ・アリア君の射殺をめぐり、国際刑事裁判所でイスラエルに対し裁判を起こすと述べた、とパレスチナのWAFA通信社は伝えた。
イスラエルは1967年以来ヨルダン川西岸を占領している。併合された東エルサレムを除いて、45万人以上のイスラエル人が、280万人以上のパレスチナ人が居住する同地域の入植地に住んでいる。
AFP通信