
・論争の的になっている問題を研究していたアハマディ氏は、2019年8月に拘留された
ドバイ:イラン裁判所は、英国系イラン人の人類学者、カミール・アハマディ氏に対して、「反体制的な」研究活動を行った罪で9年の実刑判決を言い渡した、と半公式の通信社タスニムは日曜日に述べた。
また、アハマディ氏は60万ユーロ(72万7,000ドル)の罰金を科された。これは、イラン当局が述べるには、アハマディ氏がイランのイスラム政権の転覆を図ったとして告訴された研究機関から、受け取っていた研究援助の金額である、とタスニムは報告した。
この判決には、正式な即時確認は取られなかった、と別のイラン通信社と人権団体はさらに報告した。
「アハマディ氏は、反体制的な研究機関のプロジェクトを国内で実行することにおいて、協力機関から不法な資金を入手していたとして告訴された」とタスニムは述べた。
人権団体によれば、イランで児童婚や女性器の暴力的な切除(FGM)などの論争の的になっている問題を研究していたクルド人のアハマディ氏は、2019年の8月に拘留されたが、3ヵ月後に釈放された。
逮捕の後、アハマディ氏の妻は、彼の研究活動は独立したものであり、政府の認可を受けて公表されている、とイランにあるニューヨーク拠点の人権団体センターに伝えた。
人権活動家らはイランに対して、多くの多重国籍者を逮捕し、他国から譲歩を勝ち取ろうとしているとして非難した。この責任は、イスラム共和国がたびたび棄却している。
ロイター