
オタワ:イランは1月の民間航空機撃墜事故について適切な調査を行っておらず、多くの疑問点が解明されないまま残っていると、火曜に公表されたカナダのある独立報告書が述べた。
79ページのこの文書は、176人の命を奪った災害の後のテヘランの対処方法に対する、西洋諸国の最新の苛立ちを表している。
イランの革命防衛隊は、離陸直後のウクライナ国際航空の飛行機を間違って撃ち落としたと言い、米国との緊張が高まっていたためミサイルと誤解したとしている。
犠牲者の多くはカナダの国民か永住者だった。
犠牲者の家族の支援と将来起こる同様の災害への対処方法の検討を担当する元カナダ閣僚のラルフ・ゴデールは、「この恐ろしい出来事の重要な詳細の多く」はまだ不明なままであると述べる。
「イランには責任がある。なぜなら…調査(安全性、犯罪性、その他)を本当に独立した客観的で透明なやり方で行っておらず、重大な疑問に対する回答」がないからだと、同報告書で彼は書いている。
先月、国連の航空専門機関の統治委員会がイランに対し、調査を加速させるように要請した。11月下旬にはウクライナが、イランはわざと長引かせていると述べている。
災害が起こる前の数時間以内に、イランはイラクの米軍基地にミサイルを発射した。それより5日前、ワシントンがイラクでのドローン攻撃で、革命防衛隊の司令官を殺害していた。
ゴデールは、イランは自国領空内の民間航空機に対するリスクをどのように評価していたか、そして航空会社に何を話していたか、説明する必要があると言う。また、テヘランは領空を開放したままにしていた理由と、防衛隊が飛行機を撃墜する決定を下した正確な理由も明らかにしなければならないとも述べた。
カナダは国民の命が奪われた他の国と連携し、イランに圧力をかけて補償を求めると同時に、「実際に何が起こったのか完全かつ率直な説明を求めている」と、ゴデールは述べている。
ロイター