
テヘラン: イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外相が土曜、イラク国内で「イスラエルの工作員が偽の開戦事由によってトランプを苦境に陥れるため、アメリカ人に対する攻撃を企てている」と主張した。
同外相は木曜、退任するドナルド・トランプ米大統領に対し、「戦争の口実」を捏造しようとしているとして非難していた。トランプは12月20日にバグダッドの米国大使館を襲ったロケット攻撃について、テヘランのしわざであると責めている。
「罠に注意しろ」とザリーフはトランプにツイートし、「どんな花火も、特に君の同じ親友たちに対する大きなしっぺ返しになる」と述べた。
イランの革命防衛隊最高司令官フセイン・サラミも土曜、「敵が起こす行動」にすべて反応すると誓った。この日は、2020年1月3日にバグダッドで行われた米国によるドローン攻撃で、イランの軍最高司令官ガーセム・ソレイマーニーが殺害されてからちょうど1年となる日の前夜だった。
ソレイマーニー殺害から1周年が近づくに連れ、これまでに緊張が高まっていた。最近では米国のB-52爆撃機2機が同地域上空を飛行した。
米空母ニミッツも昨年11月以来、湾岸水域を巡回してきたが、米メディアは今週、米国防長官代行のクリストファー・ C・ミラーが同空母に帰還命令を出したと報じた。
ニューヨーク・タイムズ紙は米国当局者の言葉を引用し、この動きはトランプの残りの任期中の衝突を避けるためテヘランに送った「緊張を徐々に下げる」合図であるとした。
トランプは米国の政策の急激な厳格化を指揮し、2018年にはイランと世界の大国の間で締結された歴史的な核合意から離脱して、致命的かつ一方的な制裁を再び課した。
両国は2019年6月以来2度、戦争寸前の状態になった。
ソレイマーニー暗殺の数日後、イランは米国およびその同盟軍が駐留するイラクの基地にミサイルを一斉発射したが、トランプはさらなる軍事対応を控えている。
* AFP参照