
モハメッド・アブ・ザイド
カイロ:ある政府閣僚によると、エジプトの観光は、2022年の秋迄にパンデミック以前のレベルに戻るだろうという。
ハーリッド・アル・アナーニー観光・考古大臣は、各国のCOVID-19ワクチン接種プログラムと、エジプトの紅海と南シナイ地方の遺跡群開発の取り組みが進行していることによって、同国の観光部門は、パンデミック以前のレベルまで回復・復興するだろうと述べた。
2020年のこの3カ月間で、エジプトは1カ月当たり27万人から29万人の観光客を受け入れており、これは1日当たり1万人を受け入れていることになる、と同観光相は述べた。
アル・アナーニー観光・考古相は、今後数日のうちに大エジプト博物館の運営管理をする国際的な共同企業体の落札が発表できれば、同博物館は2021年の第三四半期にお披露目できるだろうと述べた。
観光省は大エジプト博物館の開会セレモニーに関与するように、コンサートやオリンピックを組織した実績のある30社と接触してきており、3社がこの開会イベントを組織するために選抜されていたが、パンデミックのおかげで、こうした計画は頓挫した、と同相は付け加えた。
観光部門は、エジプト経済の主要な柱の1つだ。その収益は2019年の130.3億ドルと比較して、2020年は40億ドルだった。同国が受け入れた観光客は、2019年の1,300万人と比較して、昨年は350万人だった。
2020年当初、エジプトは1,400万人の観光客を受け入れると予想されていた。
観光省のソーハ・バーガット顧問兼報道官によると、パンデミックが発生したことで、観光部門の収益が収縮する迄、エジプトは昨年第一四半期に、200万人の観光客を受け入れていたという。
「全世界の観光部門は、このパンデミックによって前例にないほど影響を受けており…そしてエジプトは、このウイルスの感染拡大を抑えるために、厳格な予防措置を講じ、これと同時に、観光部門への支援をはじめとして、経済支援対策も講じてきました」と、同報道官は述べた。
エジプトは昨年の7月から2021年初頭までに、およそ100万人の観光客を何とか招き入れてきた。
このような人数は多いとは言えないが、エジプトは多くの施設を営業再開させ、観光部門がゆっくりと持続していくように導いてきた、とバーガット報道官は付け加えた。