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人権団体、ロシア人に対しシリアでの人権侵害を認識するよう求める

2021年3月30日、アルハウルキャンプの近くで監視を続けるシリア民主軍の特殊部隊。(AFP通信)
2021年3月30日、アルハウルキャンプの近くで監視を続けるシリア民主軍の特殊部隊。(AFP通信)
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03 Apr 2021 05:04:08 GMT9
03 Apr 2021 05:04:08 GMT9
  • 報告書は、ロシアがシリアで市民を無差別に爆撃したり、シリア政権を支援するなどの人権侵害を行っていると非難している

モスクワ:モスクワの人権団体は、シリアの10年にわたる紛争でのロシアの役割についての批判的な報告を4月2日に発表し、ロシア人に対しシリアでの人権侵害の責任を取るよう求めた。

この報告書は、シリア戦争の10周年に合わせて発表されたもので、ロシアの運動家たちによる初めての紛争についての報告書となる。同報告書は、ロシア政府寄りのメディアにとってはタブーとなっている、シリアでの同国の軍事行動の犠牲者に光を当てようとするものだ。

この調査結果は、ロシア政府の公式発表や、ウラジーミル・プーチン大統領が賞賛する、「テロリスト」を根絶しバシャール・アサド政権を支援するために2015年に介入したロシア軍とは、まったく対照的なものとなっている。

ロシアのトップ人権団体である「メモリアル(Memorial)」やその他いくつかの組織が作成した200ページの報告書には、シリアでの事件に関する150人以上の目撃者へのインタビューが盛り込まれている。

「インタビューを受けた人の圧倒的多数は、ロシアを救世主としては見ておらず、軍事的・政治的介入により、自国を率いる戦争犯罪者を支援した破壊的な外国勢力と認識しています」と同団体は述べた。

「私たちがインタビューした人々の中には、彼らまたは彼らの愛する人がロシアの爆撃の犠牲になったと明かした人もいました」

同報告書は、ロシアがシリアで市民を無差別に爆撃し、シリアの政権を支援するなどの人権侵害を行っていると非難している。シリアの政権は、市民への攻撃や、化学兵器の使用、都市を包囲して餓死させるなどの残虐行為で非難されている。

同運動家たちはまた、シリアに介入した米国主導の軍隊による人権侵害にも言及したが、ほとんどの目撃談は、「シリア政府軍とその同盟国、およびテロリストグループを含む武装した反体制派グループの手による人権侵害」に関連したものだと述べた。

メモリアルのオレグ・オルロフ氏は記者団に対し、ロシアによるシリアの民間人への爆撃を、ロシア政府が1990年代と2000年代に分離主義者と戦ったチェチェンでの2つの戦争における軍の戦術と比較して語った。

同報告書は、シリアでのロシア軍の爆撃について独立した調査を実施し、犠牲者に賠償金を支払うようロシア政府に求めた。

著者たちは2年間調査に取り組んだが、シリアに入ることはできず、レバノン、トルコ、ドイツ、ロシアなどで戦争から逃れたシリア人にインタビューを行った。

2013年から2016年の間包囲されていたホムス市近郊のワエル地区に住む女性は、ロシアの介入がシリアの政権をつけあがらせたと著者に語った。

「ロシアによる爆撃が始まってからの半年間で、シリアによる爆撃が2年以上続いた時よりも多くの犠牲者が出ました」とその女性は述べた。彼女の体重は一時期わずか33 kgしかなかったという。

ロシアは、シリア当局が民間人に対して化学兵器を使用したことを否定し、シリア政府を守るために国連安全保障理事会で拒否権を行使した。

しかし、ロシアの運動家たちは、サリンや他の化学兵器を使った攻撃を目撃した人からの証言を集めたと述べた。

「子どもたちが30人すでに死んで横たわっている中、なお人々が水をかけているのを目撃しました」 と、東グータの外科医は著者に語った。「あの光景は決して忘れません」

運動家たちは、できるだけ多くのロシア人に自分たちの調査を読んでもらい、 「シリアでロシア人の名の下に起こっていることに対する責任を理解してほしい」 と述べた。

「私たちは、シリアのインタビュー対象者がロシア人をどのように見ているかについて、悔しくもあり恥ずかしくもありました」

彼らの努力にもかかわらず、人権運動家たちはあまり希望を持っていない、とオルロフ氏は述べた。

「ロシア社会でこの報告が深刻に受け止められることを期待すべきではないようです」 と述べた。

AFP通信

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