
ロンドン:ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は、イランの「女性の権利に関する嘆かわしい歴史」に言及し、国連女性機関の委員会でのイラン指名を非難した。
先週、イランは国連加盟54ヵ国によって、ジェンダー平等と女性のエンパワーメント促進を目的としたニューヨークを拠点とする組織、国連女性の地位委員会に選出された。
HRWは、そのWebサイトで、時代に逆行した女性のみに適用される多くのイランの法律を例示した。
例えばイランの法律では、女子は13歳、男子は15歳で結婚することが認められており、女性にのみ旅行制限も広く行われている。また女性の人権運動家たちは体系的に標的にされている。
HRWはまた、この国連機関で指名が行われた際の方法について批判した。HRWによれば、通常、国連機関への選出は加盟国間の競争的投票によって行われるが、「先週、国連経済社会理事会(ECOSOC)の加盟54ヵ国は、非競争的な選挙という誤った方法でこれを行った」とのことだ。
これにより「虐待的な政府、特にイランにふさわしくない選出という結果をもたらした」とHRWは述べ、「国連の代表団は、人権に関わるポストを虐待的な国家に与えて彼らに信用を与えるべきではない」と加えた。
同国については「今や特別な精査を受けるべきである」と付け加え、さらに 「今後、国連加盟国は虐待的な政府に投票することを可能な限り避け、すべての人にとって相応しい候補を選ぶよう主張すべきだ。それに見合わないものは、国連の人権団体としての立場を損ねるだけだ」と述べた。