
エルサレム: イスラエルが日曜、COVID-19感染者数の減少を受け、外国人観光客に対し国境を再開した。しかし、観光客の訪問が始まり、観光業界が復活するまでには時間がかかるだろうと言う。
コロナウィルス関連の制限緩和の下、政府は承認したワクチンを使っている国から少人数の観光客グループを受け入れ始める計画を前に進めた。
外国の航空会社もフライトを再開している。今月、パレスチナ人過激派がイスラエルにロケット弾攻撃を始めことにより、フライトが停止していた。停戦により戦闘が止んだことで、政府は計画の開始を目標の日曜に間に合わせることができた。
しかし、観光省の計画へ登録するのに先週しか時間がなかったため、当初の訪問者の数は限られるだろう。
「最初のグループが6月初旬より前にやって来ることはなさそう」と、観光省の広報担当者は述べた。
2019年の観光業は過去最高となる455万人の訪問者を記録し、主に中小の事業者を通してイスラエルの経済に230億シェケル(71億ドル)の貢献があった。
6月15日まで続ける予定のパイロットプログラムの下、イスラエルは米国、英国、ドイツなどの国からの、5~30人の観光客グループ20組の訪問を承認した。
もし最初の20組のツアー事業者がイスラエルの条件を満たさなかった場合のキャンセル待ちとして、別の20組が選ばれている。
オリト・ファーカシュ・ハコーヘン観光大臣は、同省は「観光業界を回復させ、数十万人の人々を職場復帰させるため」、より多くの観光客が入国できるように取り組んでいると述べた。
イスラエル当局は、当初は観光を少人数のグループに限定することが、COVID-19、特に新たな変異株の拡散を監視・阻止するための最良の方法であると考えている。計画では、6月にグループの数を増やし、7月には個人の観光客の訪問開始を許可する予定だ。
訪問者は自国を出発する前にPCR検査の陰性を示し、到着時にもさらに検査を受ける必要がある。
イスラエルは人口の約55%がワクチン接種を完了しており、COVID-19感染者数が急速に減少した。
エル・アル・イスラエル航空のデビッド・ブロデット会長は日曜、辞任することを発表した。政府は今月、エル・アル航空に対する2億1,000万ドルの救済プランを承認したが、これには大幅な支出削減と同航空会社の所有者によるさらなる資金注入が条件付けられた。
ロイター