


アルジェ:新たな議員を選出する議会選挙への投票が土曜日行われたが、投票日半ばの投票率は低いものとなった。初立候補となる無所属候補者が候補者全体の過半数を占めた。今回の選挙は民主化運動家らによる要求を満たし、「新しいアルジェリア」への道を開くことを目的とした、新たな規則のもとで実施された。
ガス資源が豊富な北アフリカの国であるアルジェリアでの今回の選挙には、緊張感が漂っていた。活動家らや野党は選挙をボイコットした。
警察はここ数週間、ヒラクによる抗議活動に対する取り締まりを強化し、毎週実施されていた抗議デモを阻止し、数十人を逮捕した。さらに最近ではヒラクの幹部とジャーナリスト2人が逮捕された。報道の自由を主張するジャーナリストのハレド・ドラレニ氏を含む3人の著名な反対派の活動家らは、逮捕から3日後の土曜日早朝解放された。
今回の前倒し選挙は、アブデルマジド・テブン大統領が提唱する「新しいアルジェリア」を象徴するものであり、若い候補者や政治エリート以外の候補者が重視されている。
かつては二大政党連合が支配していた407議席の議会選挙には、今回2万人を超える膨大な数の候補者が立候補しており、今後議会を統治することはできないと考えられている。イスラム系の政党がこぞって候補者を擁立した。
アブデルアジズ・ブーテフリカ前大統領が2019年に、20年に渡り握っていた権力の座を追われてから初めてとなる立法府選挙である。前大統領の辞任から8ヵ月後に、新大統領として当選したデブン大統領は、アフリカ最大の国であるアルジェリアを再構築することを誓ったものの、優位性を有しかつ謎に包まれた軍の任務を放棄させる気配はなかった。
「私たちは変化を求めている」と、投票所で有権者のモハメッド・トウエート氏は語った。「私は84歳で、今日は朝8時に起きた。なぜならまだ変化への希望を持っているからだ。」
憲法評議会は土曜日、候補者数の多さと、過去の選挙で問題となった不正行為を防止する必要性から、投票結果が判明するまでに15日間要すると発表した。
選挙管理委員会の発表によると、アルジェリアの2400万人の有権者のうち、投票日半ば時点の投票率は10%となった。
テブン大統領はこの日の冒頭、投票する人の数は関係ないと一蹴した。
「重要なのは、国民が投票したものが十分な正当性を持っているかどうかだ」と、アルジェで投票した後、テブン大統領は語った。
AP