
アルジェ: 長期にわたるアルジェリアの最大政党FLNが、土曜の同国議会選挙で最多の議席数を獲得したと、選挙当局のトップが火曜に述べた。
選挙に参加したのは、登録有権者の3分の1未満だった。長期支配する同政党はこの選挙を、2年間におよぶ集団抗議運動と政治的混乱を打開するための戦略の一部と見なしていた。
2019年に勃発した抗議運動は、支配エリート層の追放、汚職の終結、および軍の政治からの撤退を求めた。当局はデモを国が生まれ変わる瞬間であるとして称賛する一方で、逮捕による取り締まりも行った。
「(抗議運動と共に)始まった平和的変化のダイナミクスは強まっている」と、選挙当局の責任者モハメド・チョルフィ氏は選挙に言及して述べた。
FLNの105議席は、407議席ある議会の過半数を確保するのに必要な204議席を大幅に下回った。イスラム政党MSPは64議席、別の元連立与党のRNDは57議席、独立候補らが78議席を獲得した。
しかしながら、選出された議会議員の大部分が、アブデルマジド・テブン大統領の経済改革などのプログラムを支持すると見込まれている。
イスラム主義政党らは、退任したアブデルアジズ・ブーテフリカ元大統領を辞任に追い込み、多くの高官の投獄につながった過去2年間の抗議運動による混乱から、恩恵を受けられると目論んでいた。
しかし、前回の選挙との最大の違いは、議会で議席を獲得した独立議員の数がはるかに多かったことで、イスラム主義者たちの議席数は前回とほぼ同じ割合にとどまった。
指導者のいない「ヒラック」集団抗議運動は、2019年にブーテフリカ氏の代わりにテブン氏を就任させた選挙が行われていることを理由に、投票をボイコットした。
ヒラックは、現在の体制が続いている間、および軍が政治に干渉している間に行われる投票は、公正に行われない可能性があるだと述べている。
ヒラックが始まる前の選挙は公式の投票率がもっと高かったが、それでも多数の棄権が目立つことが多かった。
新たな議会の構成を形作るであろう次の政府は、2013年以来外貨準備高の5分の4以上を費やしてきたアルジェリアの迫りくる経済危機に直面することになるだろう。
ロイター