
ナジア・フッサリ
ベイルート:政府を形成し、レバノンを支配している政治的こう着状態を終わらせるための努力は、ミシェル・アウン大統領とナビー・ベリ議会議長の間で激しい応酬が行われる中、水曜に行き詰まりに達した。
ヒズボラと同盟を結ぶアウン氏の政治団体、自由愛国運動(FPM)が、新政府を形成するためのベリー氏の構想への拒否を発表した後、議会議長は強い言葉遣いの声明で反応し、レバノン大統領が政府に「ブロッキング・サード」を要求することで「憲法上の権利がないことを」していると非難した。
アウン氏は内閣の全議席の3分の1を要求している。これは実質的に、同氏のチームへ政府の決定に対する拒否権を与える数である。
ベリー氏は「サアド・ハリーリ次期首相を支援する」構想を提案したと述べ、アウン氏に対しては、新政府の形成を支持するという約束を破棄したと非難した。
「大統領は、大臣一人に対してさえ、憲法上の権利を持たない。投票に参加しないのに、どうして間接的に投票できるというのか?」と、ベリー氏は問いかけた。
「国は崩壊しており、機関は悪化しており、人々は苦しんでいる」と、同氏は付け加えた。
議会議長はアウン氏に向け、次のように述べた:「あなたは公然と、ハリーリ氏を首相にすることを望んでいないと言う。それはあなたの権利ではない。彼を任命する決定はあなたのものではなく、議会は自分たちの権利であることを明確に表明する」
これに対しアウン氏の事務局は、「政府を形成する過程に干渉しているさまざまな当局者からの声明や姿勢」を非難する声明を公表した。
この声明は、「大統領の権限が誤用され、直接の標的にされている」との主張も強調した。
新政府の希望が打ち砕かれたことで、政府と民間の労働組合は木曜、レバノンを政治的こう着状態と経済崩壊の脅威から救うため、ストライキを呼びかけた。
政治観測筋によれば、アウン氏のチームはバーブダ宮殿と、アウン氏が議長を務める最高国防会議を通して国政を運営できるようにするため、暫定政府を維持したいと考えている。
モハメッド・アルハジャル議員はアラブニュースに対し、次のように語った:「我々は非常に困難な段階を経験している。大統領とFPMは憲法を尊重せず、政府の形成を阻止することを求め、利己的な利益のためレバノンの人々を人質にとっている」
同議員は、アウン氏とそのチームが大統領選挙の実施まで自分たちの決定に従う政府を望んでいることは明らかであると述べた。
アルハジャル議員は、ヒズボラは「何もせずただ待っているだけで、これは容認できない」と話した。
そして、ヒズボラは「同盟者に圧力をかけることで政府の形成を促進することができるのに、別の思惑を持っている」と付け加えた。
一方、レバノン軍のメディア・コミュニケーションサービス責任者チャールズ・シャブール氏は、ヒズボラは同盟するアウン氏とその政治チームを守りたいと考えているが、FPMはヒズボラの姿勢に不満を持っていると言う。
「このことは、ヒズボラに対して出されたFPM当局の直接的な声明によって明らかになった」と、同氏は述べた。
シャブール氏によれば、ヒズボラは「もはやこの分野の主要な勢力ではない。政治的に麻痺しており、何もすることができない」という。
しかしながら同氏は、政治の行き詰まった状況が悪化するかもしれないとの懸念を表明した。
「権力と政治的立場をめぐる争いがあり、アウン氏のチームとの協力は不可能」と、同氏は述べた。