
モハメド・アブー・ザイド
カイロ:エジプトのスエズ運河庁は、コンテナ船「エバー・ギブン」所有会社との最終合意契約を水曜日に締結し、関係者はその日に同船の出発に立ち会うことになると発表した。
3月にスエズ運河を遮断したコンテナ船の所有者と保険会社は日曜日、賠償交渉が正式な合意に至ったと発表し、運河庁は7月7日コンテナ船を解放すると述べた。
運河庁は3月29日にコンテナ船が離礁してからも、賠償を求める論争を続けながら、同船とその乗組員を運河内の湖に留め置いている。
運河庁が出した声明によると、契約の締結は運河の東側にある新マリーナビルで午前11時に行われ、運河庁長官のオサマ・ラビア氏と、船の所有会社代表と、複数の特命全権大使および海外パートナーが立ち合う予定だという。
日本企業所有のエバー・ギブン号は強風にあおられて運河を6日間封鎖し、国際貿易を混乱させた。
ラビア氏は、水曜日の式典でエバー・ギブン号の所有者から75トンをけん引できるタグボートを受け取ると述べた。
テレビで声明を発表していたラビア氏はさらに、コンテナ船を1週間以内に離礁させた運河庁の功績を、世界が賞賛しているとも述べた。
今回の危機は、エジプトと世界に運河の重要性を気づかせてくれるものだったと、ラビア氏はつけ加えた。
ラビア氏によると、エバー・グリーン号の事故にも関わらず、2021年前半期の運河収入は30億ドルとなり、昨年同時期に比べ8.8%増だったという。
今年前半期のスエズ運河通航量は9,760隻で、昨年同時期に比べ2%増加した。