
ナジア・フッサリ
ベイルート:ベイルートでレバノンの学生数十人が、教科課程の近代化および公立学校の発展を要求するため教育省に向かった。歴史や地理の本に火を付け、そのうちの一人は「私たちと共通項のない情報を勉強しています」と語った。「レバノンの現状や、過渡期における我々の世代の役割をなぜ教えないのでしょう?」
特別なニーズを持つ人々がベイルートの中心部にあるRiad Al-Solh広場に集まり、自分たちの権利を尊重することを要求した。「全ての人の為の自由と尊厳を全ての国の為の国家で」とのメッセージを掲げた。
彼らは、特別なニーズを持つ人々、社会的保護、学校や全ての部門・分野における統合、利用しやすい歩道、医療・ヘルスケア・住宅の供給、労働権の尊重、公共政策の立案や政治的決定に自分たちを包含することに省庁が取り組むことを求めた。
同国の独立記念日前夜にあたる木曜日の夜、平和的な抗議者たちは街頭でミシェル・アウン大統領の演説を待った。ソーシャルメディアには辛辣な皮肉が満ちていた。アウン氏が11月12日に放送されたテレビインタビューで彼らが外国に移り住むことを求めたため、今回は「命を絶つこと」を求めるのではないかという懸念が渦巻いていた。同氏の発言は当時、抗議者たちの激しい憤りを引き起こした。汚職や新税制に反対して36日間続いていた抗議活動を激化させたのだ。
サード・ハリリ首相が10月29日に辞任を表明して以来、新政権樹立は難航している。これは主に、抗議者たちが満足して国際社会の信頼を得ることのできる実務型政権を主導したいサード・ハリリ氏と、実務者と政治家による政府にこだわるアウン大統領および盟友のヒズボラならびにアマル運動との不協和が原因だ。
報道によると、アウン大統領および盟友はハリリ氏の未来運動を含めずに政権を樹立するかもしれない。
「大統領の役割は融和的なものです。この危機を打開して迅速に政権を樹立するためです」と国会議員でStrong Lebanon連合の事務局長のIbrahim Kanaanは述べた。さらに、「政党と市民運動との対話はこの危機を乗り越えるのに必要です。誰もレバノンを戦場にしたくありません。ですから、正しい方向への大胆な決定が必要なのです」と語った。
軍司令官のジョゼフ・アウン大将は兵士らにこのように演説した。「軍事組織は、この国の全ての市民を、方向性や見方にかかわりなく一致させるものです。諸君は責任感を持って、またプロとして、託された任務を遂行しました。我々の主権を日々侵害する敵イスラエルや、国内平和を打ち砕いて衝突を引き起こそうとあらゆる機会につけ込むテロリストに対峙することが諸君の軍事任務であるにもかかわらずです」
同氏は兵士らに呼び掛けた。「流言を避け、政治的緊張が任務遂行を妨げることのないようにしなければなりません」
ヒズボラとアマル運動は、先週の火曜日に立法議会に議員が参加できるようにできなかったと治安部隊およびレバノン軍を非難した。
今年の独立記念日の軍事パレードはキャンセルされ、抗議者たちは金曜日に殉教者広場で開かれる市民パレードに向けて準備をしている。
南部Nabatiehで抗議者たちは、大統領、首相、議会議長の代表者たちによるShkif Castleへの伝統的な訪問を中断させた。フランスの命令で当時の大統領ビシャーラ・アル=フーリー、国会議員リヤード・アッ=スルフ、大臣のサリム・タクラおよびアデル・オッセイランおよびカミール・シャムーン、国会議員アブドルハミード・カラーミーが独立へ向けた活動を行ったとして1943年11月11日に逮捕されたのはこの城でのことだった。11月22に彼らは釈放され、レバノンの独立記念日となった。