ジェームズ・デンスロー

ロンドン：自分の船が岩に衝突するのを目撃し、その後意外な驚きがたくさん潜んでいる大マロー島で目を覚ます漁師。『Dredge』では、この世界で起こる謎の力を解明しようとする中で、複数のゲーム形式とミニゲームに挑戦することになる。

このゲームの基本的な要点は単純だ。小さな漁船を危険から遠ざけながら荒れ狂う水域に向かって進む。そこでは、スキルと釣り道具があれば、様々な魚が釣れる。魚を売ることで借金を返済し、船をアップグレードすることができ、パワーアップしたエンジン、先進的な釣り糸、より優れたテクノロジーを追加して、より珍しい魚を捕まえ、海で生き抜くことができる。

『Dredge』は本質的にはリソース管理ゲームであり、さまざまなタスクを想像力豊かに結びつけたものだ。おそらく最も複雑なのは、島々のさまざまなキャラクターとコミュニケーションを取らなければならないロールプレイングミステリーだ。多くの場合、魚を釣ってあげることで現在何が起きているかを教えてもらえる。これには多くを読む必要があり、魚の百科事典と突き合わせた確認が必要だ。船の操縦とは違って、少し手間のかかるプレイとなる。

釣りは通常、タイミングが要となるミニゲームで行われる。また、異なる形状の魚を生簀に入れていくという、テトリスのようなチャレンジもあるのが嬉しい。ゲームは24時間リアルタイムで進行する。最もミステリアスな雰囲気を味わえるのは、夜になってからだ。暗闇の中、疲れやストレスを感じながらプレイしていると、島々や怪物が急に出現するという不気味な雰囲気が漂う。昼間のパステルグラフィックスも美しいが、暗闇に包まれた後は、とても不気味な雰囲気が醸し出される。

このゲームを本当に楽しむためには、魚や釣りに多少の興味を持っていることが重要だと言っても差し支えないだろう。また、タスクが多いので、どのチャレンジでどの分野の進捗をアンロックできるのか忘れて、少し戸惑うことがある。

物語が作り込まれているためストーリーに奥行きがある一方、これはNintendo Switchの本体を持ち歩きながらプレイしている場合、読むべき文章量が多くて苦労するかもしれない。それでも、『Dredge』がプレイヤーのために準備した創造的な世界に没頭し、忍耐強く取り組んでみる覚悟があるなら、プレイすればかなり満足感のある体験となるだろう。