
テルアビブ:新型コロナウイルスの陽性者数と入院患者数がここ数ヶ月で見られない水準にまで上昇した中、数百人のイスラエル人が31日テルアビブで、新たなコロナウイルス規制とワクチンに反対するデモを行った。
保健省は31日、より感染力が強いデルタ株が原因で、前日までに新たに2435人の新型コロナウイルス感染が記録され、3月以降最多となったと報告した。
入院患者数は326人で、毎日2000人以上が入院していた1月のピーク時を大きく下回っているものの、4月以来の高水準となった。
イスラエルはここ数日の間に、高齢者を対象としたワクチンの追加接種を開始し、屋内でのマスク着用を再度義務化し、ジムやレストラン、ホテルなど密閉空間に入るのにワクチン接種証明を必要とする「グリーンパス」規制を復活させた。
このような感染者数の増加は、世界をリードするイスラエルのワクチン接種活動が、新型コロナウイルスの感染者数を1日1万人から100人以下にまで減少させた頃からすると後退だ。
デモ隊は31日、「パンデミックは起きていない、嘘だ」と書かれた横断幕を掲げた。彼らはコロナウイルスワクチンを非難するプラカードを掲げ、あるポスターはワクチンをナチスと結びつけていた。
ニツァン・ホロヴィッツ保健大臣は、31日、イスラエルのテレビ、チャンネル12で、公衆衛生と生活のバランスを取るつもりだと語った。
「経済は活動を維持しなければならない」と、大臣は述べた。
「ロックダウンはやりたくないし、何としてでも避けるつもりだ。あらゆる活動が維持されているが、マスクとワクチンは必要だ」。
イスラエルの人口930万人のうち60%近くは2回のワクチン接種を受けており、そのほとんどがファイザー/ビオンテック社製のものだ。
しかし、約100万人のイスラエル人が、ワクチン接種を受ける資格があるにもかかわらず、まだこれを拒否している。
1日からは、合併症のリスクがある5歳から11歳までの一部の子どもたちがワクチン接種を受けられる対象となる。
AFP通信