
アンマン:シリア政府軍は、3年前に奪還されて以来、中央政府に反抗を続けてきた地域の支配権を確立するため、南部の都市ダラアにある反体制派の飛び地拠点への砲撃を強化した。
政府軍のダラア旧市街への攻撃は、木曜日に反乱軍が州全体で反撃を開始し、数十人の兵士を捕虜にしたことで打撃を受けた。
政府軍は、数百人の精鋭部隊と数十台の戦車および装甲車を派遣し、この飛び地拠点を襲撃している。ここは、2011年にアサド一族による政権に対する平和的な抗議活動が最初に始まった地であり、武力によって弾圧された後、国中に抗議活動が広がった。
反乱軍は、ヨルダンとの国境に通じるダマスカス―ダラア間の高速道路で交通妨害を実施し、ヨルダンは日曜日に国境を封鎖した。
シリア政府軍、ロシア空軍とイランの民兵の支援を受け、2018年にヨルダンとイスラエルのゴラン高原に隣接する同州を奪還した。
その際、ロシアが仲介した停戦合意により、反乱軍は重火器の引き渡しを余儀なくされたが、州都の旧市街であるダラア・アル・バラードを含む多くの町への政府軍の立ち入りを拒んできた。
シリア政府軍は日曜日、軍が飛び地に検問所を設置できるようにするための、先週から数回にわたり行われてきた反体制派との交渉が失敗したのは、軍がテロリストと呼ぶ集団のせいだとして非難した。
地元関係者によると、反体制派はこの協定では文民による支配しか認められていないと主張しているという。
「アサド政権は、反乱の生きた象徴と思われている地域の反抗を終わらせたいのです。軍隊を同地に派遣して反体制派を沈黙させられれば、ハウラン地方全体を屈服させられることになるからです」と、飛び地拠点内部にいる反体制派関係者のアブ・ジェハド・アル・ホラニ氏は語った。
ダマスカスに拠点を置く救援団体によると、木曜日に戦闘が始まって以来、少なくとも2,000世帯が家から逃げ出したという。を出たという。
ロイター