
ナジア・フッサーリ
ベイルート:ヒズボラとレバノン政府でヒズボラに同調する勢力は土曜日、レバノンの今後の政治に介入しているとし、アメリカへの非難を強めた。
レバノンの中央通信社(Al-Markazia)とのインタビューで、暫定政権の大臣にヒズボラから選出されたムハンマド・フネイシュ氏は「レバノンへの外国からの内政干渉」に言及し、「私たちはアメリカの望むところや外国の意図からは離れた独立した政府を欲しています」と語った。
同大臣は、アメリカのジェフリー・フェルトマン元駐レバノン大使の最近の発言内容は「事態を複雑化」させたと述べた。
フェルトマン氏は火曜日に開かれた米国下院の公聴会で、レバノン人の大きくはヒズボラへの希望を失っており、実態は武装勢力の政党に「キリスト教の仮面」をかぶせていると、ジブラン・バシル外務大臣への怒りが広がっていると発言した。
この発言はレバノンで大きな怒りを呼び、ヒズボラとヒズボラに同調する勢力は元大使が「レバノンの内政に干渉している」と非難した。
ヒズボラのシェイフ・ナイム・カッセム副書記長も土曜日、「新たなレバノン政府の樹立に干渉している」としてアメリカへの非難に加わった。
「ヒズボラは、衝突に陥らないように全力を尽くす構えです」と同副書記長は述べ、「レバノンで内戦が起こる兆候は見られません」と付け加えた。
レバノンでは大規模な街頭での抗議活動が38日目に入る中、大統領と自由愛国運動に忠誠を誓う議会派閥のサリム・アウン議員は、抗議活動は「政治運動」を作り上げたと述べた。
「抗議活動参加者には何を与えても満足してもらえません」と同議員は語り、国際社会がデモ参加者を支援していることを非難した。
「誰が干渉してきているのか、そしてその目標は何なのか、私たちはわかっています」とアウン議員は述べた。
アマル所属でヒズボラに同調するアリ・バッジ議員は、「レバノンに政治の空白と混乱をもたらすことを目指している動きがあるとは本当ですか」と問いかけた。
ロシアのアレクサンドル・ザシプキン駐レバノン大使も、市民の間で高まっている運動の動機に疑問を投げかけた。
ベイルートで同大使は、「人々の要求は反ヒズボラ的なものになっています。これはとても深刻な問題です」と語った。
ザシプキン大使は、「レバノンの各勢力間で、どの勢力も満足できる政権を樹立するために、解決のための妥協案を見つける」よう促した。
しかし未来運動のムスタファ・アルーシュ元議員は、ヒズボラがアメリカによる内政干渉を訴えていることについて、「馬鹿馬鹿しい」とした。
「何千もの人々は、減税と雇用創出を訴えて街頭に出ました。その黒幕がアメリカということなど、馬鹿馬鹿しい訴えです。人々のことを大反逆罪で起訴するつもりなのでしょうか」と同氏は問いかけた。
「イランから資金供与を受けて武器を手に取り、戦って人を殺しているヒズボラの支援者の責任は追求されていません。一体どういうことなのでしょうか」
公共問題アナリストのワリド・ファフレディン氏も、黒幕はアメリカだとする陰謀論の主張を否定し、「運動が始まった当初も同様の非難が出ており、また出てきた形です。反逆だと非難され、抗議活動用に資金を受け取っていると言われました。そのようなことを言う人たちは何が起きているのかを理解していません。人々の状況は完全に異なったものになっているのです」と語った。
ファフレディン氏は、レバノンの指導者層は「レバノンを財政的・経済的な崩壊に追い込んでいる」と警告した。
「指導者層は、レバノンを破産状態にしようとしています。必要なのは独立した暫定政権を樹立して早期に選挙を行うことです」と同氏は言う。
「指導者層は、人々は今ある政治に参加したいと思って反乱を起こしていると考えていますが、それは間違った見方です。運動を起こしている市民は、今ある政治と主権を分担したいとは思っていません。私たちは祖国を欲しているのです。指導者層はそれを民衆扇動だと非難します。私たち国民は、指導者層が考える腐敗した改革ではなく、真の改革を望んでいるのです」